2020 Fiscal Year Research-status Report
ブレンディッドラーニング時代における英語対面授業の意義と教師の役割に関する研究
Project/Area Number |
16K02858
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小栗 成子 中部大学, 人間力創成総合教育センター, 教授 (70329671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 鉄生 中部大学, 人間力創成総合教育センター, 助手 (20762313) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 英語教育 / 遠隔授業 / ブレンド型授業 / 英語力定着 / 教材活用 / 教師の役割 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は対面授業とオンラインワークのブレンドによる学習意欲の向上、英語基礎力の定着を目指し、授業手法と教員の役割に焦点を当てて研究をするものである。2020年度は新型コロナウイルスによる感染症対策のため、予期せず従来のブレンドを実施することができず、遠隔のみでの授業実践となった。それにより、申請者は従来のブレンド型授業での経験をもとに、授業構成を再考し遠隔授業を最適化する手法の実践と研究を行った。授業受講者約180名を対象として、英語コミュニケーション能力の習得を目指した授業を実践し授業の記録を残した。授業は英語ネイティブスピーカー(本研究協力者)教員、非常勤講師と申請者で1年生、2年生を対象として実施した。この緊急な状況においては、入学したばかりの1年生をいかに主体的な学習軌道に乗せるか、そして英語コミュニケーション力を養うためのスタートをどのように切らせるかが新たな課題となった。また、この新たな局面においては、従来行ってきている協同的授業実践(collaborative teaching)の内容も大きく変化させる必要があり、オンライン指導での教員の役割はもとより、オンライン指導に対面的な要素をいかに組み込んでいくかという教授法の開発にも、また、新たな研究課題の発見にもつながった。
2020年度は春学期末、秋学期末に該当2学年を対象に意識調査を実施、各授業後および自主学習後に学習活動記録を保存させた。特に1年生受講生について、この遠隔授業方法に対するフィードバックを分析、授業方法の効果等を研究した。2020年度は口頭での発表機会を逸したが、その結果は「ブレンドから遠隔への最適化 -コミュニケーション力育成をめざした一年生英語授業デザインの一例-」として報告をまとめ、中部大学教育研究No.20に掲載するに至った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスによる感染症対策のため、遠隔のみでの授業実践となったことから、授業準備と実践に相当なエフォートを費やすこととなった。また、本研究の焦点である「対面授業における教師の役割」から視点を少し修正する必要も生じた。一方でそれにより新たな視点を得ることもできたため、これまでの研究を見直し、一部計画を修正して継続することになった。そのため当初の計画に照らし合わせた場合には、やや遅れていると言わざるをえない。
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Strategy for Future Research Activity |
延長申請をした2020年度に本研究のまとめを行うことができず、2021年度にさらに延長を申請したところである。今後は、本研究のまとめを行いながら、新たな研究課題についての検討も並行して行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2020年度は学会渡航がキャンセルとなり、学会参加費並びに渡航費としてあった費用が残ることとなった。2021年度も国内外での学会はオンラインで行われるため、交通費や滞在費の支出はないことを想定している。その費用は研究のまとめに必要な経費として活用する予定である。
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Research Products
(1 results)