2018 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of oral reading practice using L1 leveled readers on the speaking ability of science majors: An empirical study
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16K02867
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
松田 早恵 摂南大学, 外国語学部, 教授 (50388641)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 多読 / 多聴 / スピーキング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、平成28年度の結果を踏まえて平成29年度に理系学生を対象に行った、英語話者児童向け絵本を用いた多読・多聴・多話活動の結果分析を行った。 平成28年度の試行では、聴き読み、シャドーイング、リピーティング、ブックトーク・再話の流れで行ったが、最後のブックトーク・再話の負荷が重く、読む量やスピードに悪影響を与えている可能性が疑われたので平成29年度にはブックトーク・再話の代わりに自力の音読を加えて、学生の負荷を減らすとともに反復を増やした。 平成30年度は、まず、平成29年度の結果を3つのオンラインテスト(Progress、Versant、OPIc)のpre-testとpost-testの変化で見たあと、平成28年度の3つのオンラインテストの結果との比較分析を試みた。反復を増やしたことで、平成29年度はインプット・アウトプットの延べ語数は前年度より増えたが、ProgressやOPIcのスコアやレベルに関しては向上があまり見られなかった。Versantでは、平均スコアの向上が見られた。 最後に、平成29年度に実施した独自のスピーキングテスト(pre-testとpost-test)の音声データをPhoneme Counter、Praat、Lextutorで分析を行った。その結果、Phoneme Counterでは、いくつかの子音の発音に向上が見られた。一方、Praatではパラグラフの音読でのarticulation rateに統計的に有意な向上が見られたが、それ以外の項目では有意な差が得られなかった。Lextutorによる語彙分析では、ワードファミリーや異なり語数・延べ語数に若干の増加が見られた。
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