2016 Fiscal Year Research-status Report
英語ドラマ制作活動が学習者の情意面に与える効果の実証研究
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16K02868
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
吉村 征洋 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (90524471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐村 亮 立命館大学, 経済学部, 准教授 (40584090)
廣森 友人 明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (30448378)
仁科 恭徳 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (00572778)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 協同学習 / 動機づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、従来のドラマ教育を発展させた形で、英語によるドラマ制作活動による英語学習法が、学習者の情意面に及ぼす影響を検証することにある。学習者はチームメイトとの協同学習を通して、台本の読解・聴取を通して繰り返し英文をインプットし、インプットした台詞に感情を込めて、演技をしながら繰り返し英語をアウトプットすることにより、質の高いインプット・アウトプット活動が可能となる。この学習プロセスは、従来の英語ドラマ教育と類似しているが、さらにICTを駆使して、動画撮影や動画編集を行い、完成した作品を上映披露会で披露する点は、本研究の独創的な点であり、この英語学習法が学習者の情意面に与える影響を検証することは重要と言える。
平成28年度は、先行事例を収集・整理し、英語によるドラマ制作活動が、学習者に齎す効果を実証研究するための質問紙調査票を開発・作成を行った。質問紙調査は、学習者がドラマ制作活動を行う前後(プレ・ポスト)に実施した。質問紙調査票の質問項目については、「英語学習への動機づけ」「英語に対する情意面の変化」「チームメイトとの協同学習」「ICTを活用した英語学習への関心」を中心に設定した。
平成28年度に得られた研究成果については、共同研究者と一緒にThe 14th Asia TEFL and 11th FEELTA International ConferenceとThe 37th Thailand TESOLにて研究発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査票の開発・作成、および質問紙調査の実施ができた一方で、ドラマ制作用教材の開発が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、精選したドラマ作品のリストを活用し、学習者の興味・関心を引き付けながら、効率的にドラマ制作活動を遂行できるように、ドラマ制作用教材を開発する。また、学習者が英語によるアウトプットを効果的に実施できるように、英語の発音・発声方法に触れた上で、感情を込めたアウトプットができるように基本的な演技・演出方法(例:スタニフラフスキーシステム)を簡潔にまとめたマニュアルを作成する。さらに、ICTを効果的に活用するために、ビデオカメラ等を用いた動画撮影方法とPC (Windows版とMac版両方)の動画編集ソフトを利用した動画編集方法を記載する予定である。
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Causes of Carryover |
統計処理用にSPSSを購入予定であったが、より安価な統計処理機器を利用することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰越金は次年度発表予定のブラジルで開催される国際学会にて使用する。
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