2019 Fiscal Year Annual Research Report
Teaching Pronunciation Guidelines with Phonetic Symbols to Lead to Independent Learners
Project/Area Number |
16K02869
|
Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
河内山 真理 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50290424)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有本 純 関西国際大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50132626)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 発音記号 / 差異 / 辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
発音表記の各種書物等での使われ方について、調査対象の英和辞典・英英辞典を増やし、さらに英語以外の外国語辞典も加えて調査を行った。 英和辞典の場合は、①国際音声表記(IPA)を厳密に守っているもの、②多少改変したもの、③カタカナの3種類があり、特に②と③が個別の辞典が独自のルールで用いていることが大きな問題であった。同じ辞典であっても版が異なると、基準を変えている場合もあった。さらには外国の出版社の英英辞典の場合も、厳密なIPAではないことがあり、日本の出版社が用いない、かつ、アルファベットでは用いない日本人学習者には見慣れない記号を使っている例もあった。 英語以外の外国語辞典については、比較的学習者が多いと考えられるドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語、イタリア語の辞典を調査した。その結果、IPAを基本とするもの、カナを用いたもの、発音は表示しないもの、があった。必ずしもIPAを用いていたり、発音を示す項目があるとは限らないが、IPAを学習しておくと応用が利くことも判明した。 英語の発音について、指導者の実態を把握するために特に小学校教員の発音について調査を行い、特に研修等の機会を作って学び直しが必要と考えられる項目を導き出した。それをもとに研修用の素案等作成した。教員自身の発音の向上だけでなく、学習者に対する指導方法を改良するために、年度末に小学校教員を対象に英語の発音指導に関する研修会を行い、フィードバックを得る計画であったが、COVID19の流行により開催できず断念した。 研究の成果については、2019年6月にAsia TEFLで、8月にFLEAT VII、全国英語教育学会での発表を行った。また、初心者や発音に自信のない指導者向けにHPを開設し、発音に回する説明等の記事など設置できるよう準備している。
|
Remarks |
発音記号の差異等については、学会での発表を優先としたため、今後記事として増やしていく予定である。
|
Research Products
(5 results)