2018 Fiscal Year Annual Research Report
The difficulty order of some English grammatical items
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16K02870
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
吉田 智佳 天理大学, 国際学部, 准教授 (00388886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 教授 (50206299)
須田 孝司 静岡県立大学, 国際関係学部, 准教授 (60390390)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 第二言語習得 / 前置詞の困難度順序 / 前置詞習得における困難度要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は日本語を母語とする英語学習者の言語知識を測る具体的指標を構築することである。最終年度は、日本語母語話者にとって習得が困難だとされている英語の前置詞の習得についての調査を行った。 頻繁に使用される16種類の前置詞の意味・用法について、具体的には場所を表す(at, in, on)、時を表す(at,in, on),期間を表す(during, for)、期限を表す(by, until)、方向を表す(for, from, to)、所属を表す(in, of, on)の困難度順序を調査した。 その結果、①on(場所)/for(期間)→ ②during/in(場所)→ ③on(時間)/by→ ④from→ ⑤until, at(時間), in(時間), at(場所), of(所属)→ ⑥to(方向)/in(所属)→ ⑦for(方向)/on(所属)の7つのグループに分けられた(①が一番容易であり、⑦が一番困難であることを示す)。 さらに、用法別に見ると、期間を表す前置詞(for, during)の習得が一番容易であり、方向を表す前置詞(for, to)が一番習得が困難であることが判明した。前置詞の習得困難度は前置詞の意味・用法によって異なる。この調査結果について平成30年度に開催された第44回全国英語教育学会で2件の口頭発表を行った。1件目はここで提示した16種類の前置詞についての困難度順序についてである。2件目はなぜこのような困難度順序になるのか、その困難度要因の1つである母語の影響についてである。母語の影響以外にも、いくつかの要因が考えられる。現在、その要因について、一つ一つ検証している最中であり、前置詞の習得困難度順序と習得困難度要因について論文を執筆予定である。
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