2018 Fiscal Year Annual Research Report
Promotion and development of multicultural virtual exchange
Project/Area Number |
16K02875
|
Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
HAGLEY ERIC 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (60466472)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
William・R Green 札幌大学女子短期大学部, その他部局等, 教授 (00269218)
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 教授 (30238175)
山内 真理 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (40411863)
ローソン トム 長崎国際大学, 人間社会学部, 准教授 (40645157)
キャンベル デイビット 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (50624079)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | バーチャルエクスチェンジ / 多文化交流 / 英語教育 / 多文化理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
外国語教育の中で頻繁に問われる問題の一つが、如何にして学習者に対象言語を使用する機会を与えられるか、である。日本における外国語学習環境の中で学習者は通常全て日本人である。自分たちが学習している外国語を意味のある、現実的な状況で実際に使用できる機会は非常に少ないと言わざるを得ない。外国語学習は学んだ事を現実に応用したり、その言語が使われる文化と関わりを持ったりしない限り机上の知識で終わってしまう。こと英語学習においては、今や英語は多様な文化とつながりを持つ国際語となっているので、それを取り巻く「文化」という概念を明確に捉えることが難しくなっている。本研究で述べるバーチュアルエクスチェンジ(VE)はその様な実態を捉え、英語学習を通して様々な文化を結び付けようとする試みである。これによりVEに参加する学生たちは国際理解力や異文化間コミュニケーション能力を高めることができた。
VEコースの利用により、諸外国の教育機関をリンクして、実践的な言語利用の場を発展・拡大させた。この実践過程で、参加した学生の言語レベルおよび相互文化理解の向上への貢献が確認できた。本研究におけるVEでは、一言語VE(Single Language VE)と二言語VE(Dual language VE)を利用する方法を採用した。この方法を通じ、学生は言語や文化をよりアクティブに学ぶことができ、国際社会への参加準備を整えることもできるようになった。
さらに、バーチャルエクスチェンジは、言語発達が初級な学生にもメリットがある。他文化に慣れていない、文化理解初心者レベルの学生でも、多文化に「慣れる」ことで、異文化に対する感受性や国際相互交流に対する自信を高めると同時に自分の文化とその知識を深めることができた。またこの交流プロジェクトへの参加が英語を学ぶ動機付けを促進し、他文化への興味を喚起することも示した。
|