2018 Fiscal Year Research-status Report
アラビア語の会話体と文章体の統合的使用語彙調査と学習者用語彙目録作成
Project/Area Number |
16K02877
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
長渡 陽一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (90757519)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ダイグロシア / エジプトアラビア語 / 語彙 |
Outline of Annual Research Achievements |
語彙使用の二層状態(ダイグロシア)の一つの側面として、アジア諸言語における外来語について調査した。インド洋周辺の、アラビア語からの借用が多い言語(トルコ語、オスマン語、ペルシャ語、ウルドゥー語、ウイグル語、インドネシア語、スワヒリ語)は、どのような種類の語彙を、どのくらい、どこから借用しているかを調査し、結果を第4回国際アジア地理言語学研究会で発表、PICAG-4として刊行した。 また、エジプトにおけるアラビア語の使用語彙目録作成の作業として、コーパス作成のため、エジプト方言で書かれ刊行されているエッセイのテキストと、その英語訳の対訳表を完成させた。 また、エジプト・カイロの市中の標識や看板の写真、印刷物、方言による新たな書籍などを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
書籍などからデータ化したテキストをコーパスにするためのタグづけ、語彙データ化に時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
当初、語彙目録に入れようとしていた語彙の出現頻度の情報や、各語の文法情報およびその頻度などの情報を入れずに、語彙目録を作成することにする。
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Causes of Carryover |
コーパスデータ化作業の人材確保が難しく、その人件費の支出がなかったため。また語彙目録が進んでいないことで、予定していたウェブ公開に着手していないため。目録へ入れる予定だった語彙情報を減らして、目録完成を目指す。また紙での公開に変更する。
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