2019 Fiscal Year Annual Research Report
An Empirical Study on the Effectiveness of Using Smartphone Speech Technologies in EFL Shadowing Activities
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16K02881
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古泉 隆 名古屋大学, 教養教育院, 講師 (60549541)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | シャドーイング / 音声認識 / 音声合成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、シャドーイング活動において音声合成・音声認識機能を利用する効果を実証的に検証することを目的とする。 前年度までに、音声認識を利用することでシャドーイング評価をどの程度適切に行えるかを調査し、クラウド型の音声認識サービスを利用してシャドーイングの出来具合を自動評価するシステムを開発した。また、音声合成によるお手本音声とともに、自動評価システムを組み入れたシャドーイング学習用スマホアプリを開発した。その後、大学生に参加してもらい、従来型のシャドーイング(母語話者のお手本を聞いてのシャドーイング+録音による自己評価)と音声技術利用型のシャドーイング(音声合成のお手本を聞いてのシャドーイング+音声認識による自動評価)および折衷型のシャドーイング(音声合成のお手本を聞いてのシャドーイング+録音による自己評価)の各グループで一定期間シャドーイング学習を行ってもらい、事前事後テストおよび事後アンケート・インタビューを実施し、データ収集を行った。 最終年度に、従来型、音声技術利用型、折衷型の各グループで得られたデータを総合に分析した。結果、音声合成でも母語話者音声と同程度、スピーキング力向上などの効果が得られること、さらに、音声認識を用いた自動評価を利用することで、スピーキング力や動機付けという点でより効果が期待できる示唆を得た。一連の研究により、音声技術の利用法・効果を実証的に示すことで、今後の外国語学習教材開発・学習への基礎的研究となった。
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