2017 Fiscal Year Research-status Report
音声認識と音声練習の学習過程を記録できる中国語課外学修支援システムの開発と検証
Project/Area Number |
16K02886
|
Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
陳 春祥 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (90264944)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
侯 仁鋒 県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (50551298)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 中国語学習支援 / 音声認識 / 音声合成 / 学修過程の記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
2017年度では,前年度で開発中の音声認識及び音声合成のシステムインターフェースを継続して開発を行い,音声認識と音声合成並びに学修過程記録用モジュールを開発した。 このモジュールの実装では,音声認識,音声合成の部分と学習過程記録の部分に分けられる。前者は,WebSpeechAPIを利用してSpeechRecognition(音声認識)とSpeechSynthesis(音声合成)の2つの構成要素から実現している。音声認識機能を提供するSpeechRecognition はマイクからの読上げ音声を認識し,テキストに変換して画面に出力するとともに,音声をそのまま録音して記録する機能を実現している。音声合成を提供するSpeechSynthesis は画面上のテキスト(講師から提示された学習単元内容や宿題など)或いは選択されたテキストを音声として出力される。 学習者学習過程の記録部分では,単語の発音(読み上げ),テキストの朗読の練習回数や音声データなどを直接記録し,必要に応じて学習支援システムサーバーに提出して,講師がいつでも学習の内容及び学習の過程を確認することができる。また録音音声データを直接提出しなくても,学習者が音声認識機能を利用して,自分の発音または読み上げ発音の正確さを即座に確認することが可能となる。 試験的運用では,Webサーバー(Apache),データベースサーバー(MySQL),それからWebインターフェースと音声認識,音声合成インターフェースを連携させ,一体的に調整等を行い,大きな問題なく動作していることを確認した。試運用において主に(1)構築したシステムの安定性,負荷状況;(2)ネットワークアクセス要件;(3)システムのサポート可能なユーザー数;(3)システムバグ及びセキュリティ上の問題 について検証・検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究2年目の計画では,初年度開発段階のシステムインターフェースの開発を完成し,Webサーバーとデータベースに連携して,試験的運用とシステムの性能評価を予定しており,概ね完成した。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度(本研究の最終年度)では,音声認識及び音声合成のインターフェース及び学修過程記録モジュールを授業で実際に運用し,システムを評価するとともに,利用者からシステムの操作性や学習の効果などを調査し,必要に応じてインターフェースの改善を図る予定である。
|
Causes of Carryover |
経費の執行について,本研究の2年目は概ね計画通り執行している。初年度と2年目合わせて,最終年度に231391円繰り越している。最終年度の経費と合わせて使用する予定である。
|
Research Products
(2 results)