2018 Fiscal Year Research-status Report
音声認識と音声練習の学習過程を記録できる中国語課外学修支援システムの開発と検証
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16K02886
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
陳 春祥 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (90264944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
侯 仁鋒 県立広島大学, 人間文化学部, 名誉教授 (50551298)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 中国語学習支援 / 音声認識 / 音声合成 / 学修過程の記録 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度まで,本研究の当初の目標・計画は概ね達成した。(1)Moodleをプラットフォームとして,学修支援システムのサーバーを構築した。(2)本研究計画の主要な部分である音声認識,音声合成のインターフェース(モジュール)を開発し,上記プラットフォームに実装して,稼働させた。本モジュールは汎用性を図るため,MDN(Mozilla Developer Network)のWeb APIライブラリーを使用した。音声認識ではWebSpeechAPIライブラリー群,音声合成では,SpeechRecognitionライブラリー群を使用した。更に学習者の学修過程を記録・追跡できるように,授業のコースに学習者の予習・復習・課題の取り組む状況を記録できる機能を開発した。 2018年度の後半から,試験的にシステム運用を始めた。現時点,本学の国際文化学科において以下の科目で運用している。(1)「系統的に学ぼう 中国語I」,(2)「できる・伝わるコミュニケーション中国語」,(3)「中国語VI,VIII」,(4)「中国語常用漢字読み方能力判定テスト」,(5)「中国語検定4級和文中訳練習」,(6)「中国語検定3級模擬テスト」,(7)「中国語検定3級和文中訳練習」,(8)「中国語検定4級模擬テスト」。これらの内容は2つに大別され,(1)~(4)は授業の延長にあり,課外の自主的な学修を支援するものであり,(5)~(8)は東アジアの言語を学ぶ学生の自律的な学修及び語学検定を支援する目的で作成したコンテンツである。課外での発音支援,練習過程の記録ができるため,例年のクラスより発音の正確さも定着度合いも一歩進んだと担当教員の実感があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度は,本研究の3年目であり,本研究当初計画の目標として,(1)学修支援システムのサーバーの構築 (2)オンラインで中国語音声認識・音声合成機能のモジュール開発 (3) 学習支援及び学習記録インターフェースの開発 (4)システムの運用・評価と検証,を掲げており,これらの機能は概ね達成した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度まで,本研究の当初計画(パソコンのWebブラウザを用いて音声認識,音声合成,学修過程の記録など)が概ね達成したが,情報端末の高度発達により,高機能なスマートフォーンも学習の道具として普及してきた。令和元年では,本研究の計画目標を発展させ,より精緻に効果を高めるため,スマートフォーンへの対応について検討する。またユーザによる使用評価を実施し,システムの改良などを行う予定である。
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Causes of Carryover |
経費の執行について,概ね計画通り執行しているが,本研究の当初計画を発展させ,ユーザ(あるいは識者)による評価及び研究成果の発表を予定しており,令和元年に440171円繰り越して, 執行する予定である。
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Research Products
(1 results)