2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an Online Writing System Using a Collaborative Learning Platform and Self-monitoring Functions for EFL Learners
Project/Area Number |
16K02893
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
久島 智津子 津田塾大学, 言語文化研究所, 研究員 (80623876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 康人 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50552999)
田近 裕子 津田塾大学, 総合政策学部, 教授 (80188268)
来住 伸子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50245990)
園田 勝英 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 特任教授 (70113694) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ライティング / eラーニング / 自律学習 / 協調学習 / 使用語彙 / 学習コミュニティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、先行研究で開発したオンライン・ライティングシステム(Coconuts)の機能を強化し、自律・協調学習を促進させ、大学生のライティング力の向上に資することを目的としている。最終年度は、システムの改良点(2種類のBot機能、語彙スコア機能(自己の使用語彙の自動レベル表示)、各語彙指標の参加者の平均値表示の追加)を含めて、自律・協調学習の促進におけるCoconutsの有効性について検証を行った。検証方法として、大学のライティング授業でCoconutsを運用し、参加者のライティングとアンケートを調査分析する手法をとった。調査対象者は選択科目でのライティング授業の参加者(2017年度15名、2018年度10名)である。先行研究同様、システムにおける有効機能として、協調学習に関連する「ピアのライティングやコメントを参考にできる」点を回答した割合が両年とも高い比率を示した。自律学習に関連する「語彙スコア」機能に関しては、参加者の平均値表示を追加した2018年度で高い回答率を得た。この結果は、協調学習の有効性にも波及する。参加者の語彙スコアに関する記述回答からも、語彙不足の認識、語彙学習への意欲、レジスターの気づき、語彙力の増進といった自律学習に関連する内容が得られたが、他者の関わりから生じた回答が多かった。「モデルライティング」または「アドバイス」を提示する2種類のBot機能については、「アドバイス」を参考にした学生の方が多い結果となり、アドバイスを基に自分で考える学習者の姿勢を示唆したと言える。本システムがプラットフォームの基盤としているオンライン・フォーラムは自律学習を促進する効果が認められ、協調学習の議論のプロセスには、学習者の自律性を伸ばす働きがあると報告されている。本システムにおいても、協調学習と自律学習の融合、促進における有効性が認められたと結論づける。
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Research Products
(2 results)