2016 Fiscal Year Research-status Report
専門分野留学を目標とするグローバル人材育成用「ムーク利用学習」プログラムの構築
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16K02906
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
深山 晶子 大阪工業大学, 工学部, 教授 (80301646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸重 美津子 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (00469082)
大須賀 美恵子 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10351462)
野口 ジュディー津多江 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (30351787)
村尾 純子 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (40611314)
尾鍋 智子 大阪大学, 未来戦略機構, 特任准教授(常勤) (60594091)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | EAP / ESP / ラーニング・コモンズ / 電子ブック / ブレンド・モデル / MOOCs / OCW / アクティブ・ラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、本格的反転授業ではなく①自作電子書籍を補助教材として用いた、専門分野のグローバル人材育成のための、ムークを利用したブレンド・モデル授業実施の試みを行い②海外PBLや研究留学を予定している学部高年次生・大学院生を対象に一貫した学習プログラムを構築することを目的としている。研究期間内には、①電子書籍形式でオンライン学習サポート教材を作成する②ムークを利用したブレンド・モデル授業のプロトタイプを考案し、実験授業を実施する。③グループワークを中心としたアクティブ・ラーニング形式の授業となることから、図書館のラーニング・コモンズを実施場所とし、図書館利用の活性化にも繋げる④学部高年次生から大学院生まで一貫してグローバル人材育成を目的としたEAP (English for Academic Purposes) 授業の枠組みを構築する。以上の①~④を研究目的としている。 初年度の平成28年度は、Mac iOS X 上で作動する電子書籍オーサリングツールiBooks Author を用いてイギリスのMOOCsプラットフォームであるFutureLearn講座の導入ハンドブックとなる「.iba」形式の電子書籍を作成した。iBooks Author は動画やテキストと音声同期が可能であり、語学教材作成には非常に適したオーサリングツールである。Windows OS で動く電子書籍フォーマットの「.pdf」「.epub」形式の電子書籍も同時に提供することになるが、QRコードを採用することで、ネット上の動画や音声の同期が可能になることから、この形式の電子書籍も現在準備中である。また、教材の配付を容易にするためホームページの整備も行っている。 これらの教材は、平成29年度の2nd quarterから始まる大学院のAcademic readingにおいて使用し、ブレンド・モデル実験授業を行うことにしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、電子書籍の作成に関して、プロトタイプのFutureLearn導入ハンドブックはすでに作成済みで、そのフォーマットに沿って、MITのOCWとCourseraの導入ハンドブックや、その他のオンライン教材を作成中であり、当初の予定通りの進行状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、作成したプロトタイプのFutureLearn導入教材を実験授業に使用する予定で、その成果を反映しながら、その他の教材を仕上げていく。授業では、双方向性を補償する「.iba」形式の電子ブックを利用する予定であるが、iPad を所有していない学生には貸し出しを行って全員が電子書籍のフル活用が行える環境を整える。ただし、導入予定のiPadの搬入時期によって、実験授業に間に合わない場合、iOSのPCを所有している学生に頼らなくてはいけないので、各自が電子ブック体験をする環境が整わないかもしれない。当初の計画から最大半年遅れで実験授業が行われることがあるかもしれないが、既に実験授業用の電子ブック教材に関しては整っているので、研究期間内で充分調整可能である。
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Causes of Carryover |
設備備品として、予定していたパソコンが予定額より安く入手できたことと、4回分の会議開催費を見込んでいたが、初年度の平成28年度は1度の会議だけで、あとはメールのやりとりですますことができたことが、次年度使用額が生じた理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実際に使用する教材がほぼできあがってきたので、その内容を検討するためにメールだけではなく実際に会う機会が増えるため、その費用として使用する。また、当初の予定より作成教材が増えてきたので、その電子化および掲載HPの整備などに人件費が予定以上にかかる見込みであり、次年度使用額を充てる予定である。
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Research Products
(2 results)