2017 Fiscal Year Research-status Report
高専一貫教育に適合させた英語自律学習支援システムの開発と教育効果の検証
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16K02951
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Research Institution | Kagawa National College of Technology |
Principal Investigator |
JOHNSTON ROBERT 香川高等専門学校, 電子システム工学科, 准教授 (60743698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
天造 秀樹 香川高等専門学校, 電子システム工学科, 准教授 (90353333)
岩本 直也 香川高等専門学校, 電子システム工学科, 助教 (10631046)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
技術者のグローバル化への対応は急務である.しかしながら,高専の正課における英語教育の成果は十分とはいえない.一方で,急速な社会変化によるグローバル教育の急激な浸透とその習得内容やレベルの多様性により,全体教育として導入するにあたりすべての学習者のニーズに英語の指導教員が正課のみで対応してくことはますます困難になっている.根本的対策として今後は学習者の自律性を育成し,自身の能力の1つとして自律学習を定着させる指導法の開発がグローバル教育には不可欠になってくると考えている.そこで,本研究の目的をTOEICなどの技能検定を活用した自律学習教育支援システムを開発することと,その有効性を実証することとした.ここで,本研究で言う「学習者の自律性(Learner Autonomy)」とは,「学習者が自分のニーズや希望に役立つように自分の学習をコントロールするための能力」と定義し,「自律学習」とはこのような能力を学生に身に着けさせる教育を行うこととする.自律学習教育支援システムには,モチベーション理論を基礎とした学習心理を取り入れており,自律学習を指導する要素を考慮した教育ツールになっている点に大きな学術的特徴である. 自律学習を指導するには,①その導入段階において達成可能な魅力ある目標を具体的に示し,かつ適度な危機感を与え続けることで②自発的に目標を達成する経験を最低1回は学習者に体験させることが重要となる.達成体験と元に自己効力感が生まれると次の段階として③さらに魅力ある目標を設定させる.それを補完するように達成可能性や危機感を増長させて再度学習行動に移す.何度も繰り返すうちに徐々に,④自己効力感から達成可能性を自分で感じるようになり,⑤危機感を自分で高められるようになる学習心理状態を自分自身で作り,管理することによって学習行動を自ら起こせるようになると申請者らは考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
システム開発は順調に進展している。後期に予定していたアンケートを実施できなかったため、30年度に実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の手順通り、WEBサーバーとして公開し、学習者の利用履歴をモニタリングするとともにアンケートを実施する。
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Causes of Carryover |
開発が順調に進んだことやハードウエアを学内予算で調達できたため
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Research Products
(1 results)