2016 Fiscal Year Research-status Report
ウェブを利用したベトナム語習得度試験システム開発のための基礎的研究
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16K02961
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 政明 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (10314262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿木 重宜 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (00321050)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ベトナム語 / 習得度試験 / ウェブ試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究課題について、そのプロトタイプとなるシステム構築に向けて、基礎的な作業を行った。作業内容としては、大きく2つに分かれる。つまり、システムの機能抽出とシステム構築を実現する業者の選定である。まず、問題サンプルを作成し、それに基づいて必要となる機能を抽出した。その結果、ベトナム語の特殊フォントを含むテキストの提示が可能であること。また場合によってはその入力が可能であること。そして、その結果を自動評価、分析し、出題者と回答者の両方に提示が可能であること、等が挙げられた。そして、問題作成者が汎用性の高い特定のファイル形式で作成した問題群を、システムに流し込むことが可能なサーバの構築を行うことも必要とということがわかった。音声の提示方法について検討した結果、本試験の性格上音声データの提示が試験時間のほとんどを占める可能性が高いため、サーバ上に置かれた音声に各回答者が一斉にアクセスした場合の負荷を考慮し、試験の実施方法として、音声は別の方法で回答者に提示するということにした。2つ目の作業として、以上の作業を実現可能な業者の選定を行った。当初想定していた業者から他の業者に移行したため、当初予定の作業が少し遅れてしまったが、初年度中には、具体的なシステム構築に向けた初期要求の定義、作業見積、業務フロー、構成図作成、開発体制、開発環境構築を含む作業計画が確定し、次年度にはプロトタイプの完成が見込まれる体制が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題が目指すシステムを構築する上で、ベトナム語という特殊な言語を取り扱うことができるシステム構築を実現可能な業者との共同作業が必須となる。もとよりそのような業者の数が限られる上に、限られた予算内での作業を強いられるため、その業者選定に予想以上の時間を要した。その為、当初予定のプロトタイプ構築まで辿りつくことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に当たり、当初予定から若干の遅れをとったものの、次年度以降には、確実にプロトタイプの構築と、パイロット試験の実施が可能な目途が立っている。そして、3年目にはその評価に基づく完成版の構築へと進める予定である。一方、それと同時に問題データベースの作成も重要な作業である。システム構築と同時並行して進めてゆく予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたシステムのプロトタイプ構築までこぎつけなかったために、それに充てていた金額を執行するに至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には繰り越し金額を合計した額により、システムのプロトタイプ構築と試運用を行う予定である。
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Research Products
(3 results)