2017 Fiscal Year Research-status Report
ウェブを利用したベトナム語習得度試験システム開発のための基礎的研究
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16K02961
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 政明 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (10314262)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿木 重宜 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (00321050)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ベトナム語 / 習得度判定 / ウェブ対応試験システム |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度内に実現が叶わなかったシステムのプロトタイプ構築を果たし、同時に入門レベルの問題作成を急ピッチで進めた。プロトタイプの構築に際しては、WBC VIETNAM.,Co.Ltdの研究協力を得、システム構築、マニュアル(管理者、教師、受験者用)の作成を完了した。当初協力要請を予定していたDatasection Vietnam Co.Ltdには、問題作成の上で有用な前システム(語彙レベル判定システム)の運用管理の協力を引き続き得、本システム上で使用される問題の作成に随時活用されることとなった。 プロトタイプで実現したことは、基本的に選択問題を自動的に集計するシステムであり、まだ受験者のベトナム語スペル入力の判定には至っていない。その背景にはベトナム語で一般に広く使用される入力システムが複数混在し、その全てに対し同時に正確なスペルチェックを実現するには至っていないことが理由である。したがって、さしあたっては選択問題を基本とした仕様となっている。 問題作成に際しては、利用可能なベトナム語文のデータ収集を行った。具体的には主要報道機関のベトナム語によるニュース素材の利用許可を得、読解問題の作成に努めた。また、各文に含まれる語彙レベルの妥当性を判定する上でのシステムの有用性に関して考察した論文を発表した。 同時に、これまで同様先行する日本語の類似システムとの比較の観点から、日本語の専門家がシステム評価を行い、次年度のシステム改良に活かすこととした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に果たせなかったプロトタイプシステムの構築を果たすことにより、その後の作業が大幅に進んだ。また、前システムを有効に活用することにより問題作成が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度には、プロトタイプの本格運用を視野に入れつつ、日本にある各ベトナム語教育機関の協力を得て、本格的な試験の実施に向けてシステムの改良を続ける。
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Causes of Carryover |
当初予定していたシステム開発費よりも安価でプロトタイプの開発が実現できたため、残額が生じた。この金額は最終年度のシステム改善費として使用したい。
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Research Products
(5 results)