2016 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員の英語発音能力向上プログラムの開発と検証:対面指導と遠隔教育の比較
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16K02979
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
淡路 佳昌 大東文化大学, 外国語学部, 准教授 (90259820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
靜 哲人 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (60270211)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 小学校英語 / 発音指導 / 外国語活動 / 遠隔教育 / eラーニング / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、教材作成や指導セミナーに必要な情報収集を行った。靜は、2016年9月に北星学園大学において開催された大学英語教育学会第55回国際大会および2016年10月にドイツ、アルテンベルクにて開催された The English Week 2016において、発音指導に関する多くの知見を得た。淡路は、2016年5月兵庫県姫路市で開催された「リンクス読み書き支援講座(第2回) 英語が苦手な生徒への指導の工夫~音から文字へつなげる理論と実践~」と題するセミナーや、2016年12月に大阪教育大学天王寺キャンパスで開催された「小学校英語教科化に向けた専門性向上のための講習の開発・実施事業:CLIL(内容言語統合型学習)ワークショップ-フィンランドの初等英語教育に学ぶ」において、小学校英語活動や発音・読み書き指導に関する情報収集を行なうとともに、2016年12月にはシンガポール国立大学で開催されたSLaSIC国際大会でICT活用について発表した。 実験については、一定期間継続的な指導に入る前のプロトタイプとして、平成29年3月5日に早稲田大学で開催された言語教育エキスポにおいて、24名の小学校英語指導者に対して、対面個別指導の実施およびその効果測定を行った。指導に使用した教材は今回の研究のために作成した独自教材を用い、全体を2分割して研究分担者2名がそれぞれの指導に当たった。指導の前後に同一の発音チェック課題を各参加者が読み上げるのをタブレット端末により録画した。指導の過程はすべてウェアラブルカメラにより記録した。参加者には指導の内容や効果に関する質問紙による調査を指導終了後に実施した。 現在、これらの変化や指導の効果、参加者自身の発音や発音指導に対する態度や意識の変化などについて、研究分担者で分析を進めている。この成果は、関東甲信越英語教育学会で口頭発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
同一の参加者について継続的に指導を行う環境の確保と、遠隔教育の実施環境整備に時間がかかっているが、これらは平成29年度中には準備を進め、平成28年度に実施したプロトタイプの検証結果を踏まえ、継続的な指導の効果顕彰に入る予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度前期中に、一定期間継続して実験に参加できる小学校で指導を開始し、参加者の変化を記録する。その中から希望者を対象に、タブレット端末を使った指導を行い、発音の変化や指導者としての意識の変化を調査する。
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Causes of Carryover |
必要なタブレット端末の発注時期が年度の切れ目と重なる恐れがあったため、必要な予算を次年度にまとめて使用するために残額を繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に、遠隔教育環境の構築に必要なタブレット端末を購入する費用に充填する。
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Research Products
(5 results)