2017 Fiscal Year Research-status Report
小学校教員の英語発音能力向上プログラムの開発と検証:対面指導と遠隔教育の比較
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16K02979
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
淡路 佳昌 大東文化大学, 外国語学部, 准教授 (90259820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
靜 哲人 大東文化大学, 外国語学部, 教授 (60270211)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 音声指導 / 小学校英語 / 発音 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、前年度に言語エキスポにおいて実施した小学校教員対象の発音トレーニング講座を開催し、様々なレベルの小学校教員および小学校の英語指導に携わる関係者の音声スキルの実態を把握し、効果的な指導方法および教材の開発を行った。参加者の指導前後の基本的な発音要素を含む課題文の音読を記録し、その映像を後日採点することにより、講座におけるトレーニングの効果を測定した。指導者と受講者の間の1対1の指導については、指導助言の内容と受講者の反応を記録した。前年度に得られたデータと比較を行い、指導効果を示すデータの信頼性を検証した。なお、同様の講座は次年度も実施する予定である。 これまで開発してきた教材や手法をを応用することにより、小学生対象の指導場面における発音データの収集や指導方法の検証も行った。2017年9月には、板橋区立高島第五小学校において、約100名の小学生を対象に英語の歌を使った発音指導の講座を開催し、小学生の音声スキルの実態と、小学校現場での音声指導の課題について調査を行った。2017年11月に、大阪府守口市立さつき学園において、約70名の小学生を対象に英語の歌を同様の内容と方法で指導した。これらの講座においては、教員のモデルに代わる情報として、タブレット端末を活用したモデルの提示を行い、その効果検証を行った。 これらの実践結果と成果は、関東甲信越英語教育学会第41回新潟研究大会において発表報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小学校教員が必要としている音声スキルに関する課題の分析と、それらに対する指導方法及び教材の開発は順調に進んでいる。 一方、遠隔教育の効果検証については、小学校現場教員の多忙な日常業務の合間をぬって遠隔教育を実施することが難しいため、これまでのところタブレット端末をモデル提示装置として活用する実践研究にとどまっている。引き続き現場教員の遠隔学習の場を模索する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの実践を通じて得られたデータを分析することにより、どのような指導助言が効果的で、教員や児童に対する指導効果が高かったかを検証する。また、遠隔教育の媒体としてのタブレット端末の可能性を模索しつつ、教材提示装置としての効果検証も行う予定である。
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Causes of Carryover |
収集データの処理について一部未処理のものがあるため、その作業を行う人件費を翌年度分に合算して処理する予定である。
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Research Products
(2 results)