2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of collodion-process glass negatives as historical data and their use as research material
Project/Area Number |
16K02994
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷 昭佳 東京大学, 史料編纂所, 技術専門職員 (70532670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
保谷 徹 東京大学, 史料編纂所, 教授 (60195518)
箱石 大 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (60251477)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 写真史 / 日本史 / 古写真史料学 / 画像保存 / 史料研究 / 外交史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に以下の調査研究と研究成果の公表を行った。 1)在外日本関係古写真史料調査・研究・報告:2018年7月、イギリス・ロンドン市に出張し、ヴィクトリア&アルバート博物館所蔵日本関係の古写真調査を実施した。ロシエ撮影コロジオン湿板写真ネガ、サットン撮影大阪写真、下関戦争ベアトアルバムなど、533カットを高精細デジタル撮影した。ロシエ撮影コロジオン湿板写真ネガの概要を『東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター通信』82号で報告した。2019年2月、フランス・ランス市のクラフトコレクション、イタリア・ローマ市の国立文明博物館所蔵日本コレクションなど、幕末・明治期の在外日本関係写真史料の調査を実施した。 2)国内所在古写真史料調査・研究:2018年10月、島霞谷関係古写真史料(群馬県立歴史博物館寄託)のコロジオン湿板写真ガラス原板と文書史料を調査撮影した。撮影数は162カット。また史料編纂所未整理史料の菊池海荘家古写真コレクションおよび古文書の整理、調査撮影をおこなった。撮影数は計850カット。 3)研究成果の出版・公表:ヌーシャテル民族誌学博物館(スイス・ヌーシャテル市)が所蔵するエメ・アンベールの日本コレクションの写真史料集『JAPAN IN EARLY PHOTOGRAPHS The Aime Humbert Collection』を刊行した。放送大学との連携番組制作に参画し、研究成果を基に「BSキャンパスex デジタル技術で蘇る幕末・維新-東京大学史料編纂所・古写真研究プロジェクト」(45分×2回)を制作、2018年10月21日・28日に放映された。BS11の番組制作に協力し、ブルガー&モーザーコレクションを取り上げたBS11「歴史科学捜査班:古写真分析で判明!大都市・江戸 最古の姿」が、2018年12月24日に放映された。放送番組を通じて一般への研究成果公表に努めた。
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Research Products
(9 results)