2021 Fiscal Year Research-status Report
中央ヨーロッパ・ドイツ系中等学校の比較研究-国家・地域を越えたシステムの検討
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16K03000
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
進藤 修一 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (80294172)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ギムナジウム / 中央ヨーロッパ / 教育社会史 / 中等学校システム |
Outline of Annual Research Achievements |
19世紀ヨーロッパにおける中等学校システムの全容を明らかにすべく、これまでに調査研究を実施したドイツ、オーストリアに加え、当時のハプスブルク帝国の周縁部にあたる地域の学校(現在のポーランド、ウクライナ)の調査に取り組もうとしているところである。これまで新型コロナウイルスの感染拡大、それに伴う渡航制限などにより、最終段階で実施し、研究を締め括る部分の調査が実施できていない。これについては2年間タイミングを伺ってきたが、この状況が改善されないようであれば、研究枠組みの大きな変更(「中央ヨーロッパ」から「ドイツ・オーストリア」へ)も不可避であると判断しつつある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大に伴い令和2年度より学内の対策担当者となり、そちらにかなりの時間が割かれている。また、入出国制限のため、予定している補足調査が実施できていない。さらには、ポーランドでの現地調査を考えていたところ、政治情勢の変化でこれについても見通しが立っていない。現状ではドイツに所蔵されている資料を中心に研究を進めざるを得ない状況であり、渡航調査が可能になる時期をうかがっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中にドイツでの資料調査を再開し、研究のまとめに入りたい。それが不可能となった場合には、研究計画の枠組みを変更し、これまでに調査研究をしたものだけを用いて、縮小をした形でまとめをすることになる。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う入出国制限により、予定していた研究に大幅な遅れが生じている。令和4年度は所属機関の運営費交付金による研究費を併用して、ドイツにおける現地調査を実施する予定である。
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