2018 Fiscal Year Annual Research Report
Agricultural Development in Colonial Minahasa and Global History
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16K03001
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
太田 淳 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 准教授 (50634375)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ミナハサ / 農業開発 / 植民地 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度はプロジェクト最終年度にあたるため、これまでの研究成果の公開とそれを通じた研究交流に力を注いだ。5月には大阪大学で開催された社会経済史学会第87回全国大会において、熱帯における一次産品輸出に関するパネルの中で、本研究成果を報告した。その結果本研究は、19-20世紀の熱帯地域において一次産品輸出が重要な働きを果たした経済発展の重要な一面を示していることがフロアから指摘され、今後の研究のために重要な視点が得られた。8月にはボストンで開催された World Economic History Congress 2018において、“Development of Coffee Cultivation and Road Construction in 19th-century Minahasa, Dutch East Indies”という報告を行った。16-19世紀のグローバル商品連鎖に関するパネルにおいて行った報告と議論を通じて、このプロジェクトが同時代のアジア他地域と比較検討し得るものであることが確認できた。11月には、ジャカルタのインドネシア国立文書館に赴き、資料の最終確認と補完調査を行った。1月には、国際ワークショップ “Minahasa in History: Reconsideration of its Social Dynamisms during the Colonial Era' を慶應義塾大学で開催し、植民地期ミナハサ社会を多面的に検討した。このワークショップはDavid Henley (Leiden University, the Netherlands)氏をはじめとするミナハサ研究の第一人者2名とこの分野で注目される若手2名を招聘し、現時点で世界最高水準の議論ができたと考える。ここで報告された論文は、近日中に学術誌の特集号として公開する予定である。
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Research Products
(11 results)