2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K03028
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Research Institution | Kogakkan University |
Principal Investigator |
荊木 美行 皇學館大学, 研究開発推進センター, 教授 (60213203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 信生 皇學館大学, 文学部, 教授 (00194142)
多田 誠 (多田實道) 皇學館大学, 文学部, 准教授 (00440834)
平林 章仁 龍谷大学, 文学部, 教授 (20460719) [Withdrawn]
是澤 範三 京都精華大学, 人文学部, 准教授 (20554075)
中條 敦仁 皇學館大学, 教育学部, 准教授 (30556650)
宇都宮 啓吾 大阪大谷大学, 文学部, 教授 (40257902)
遠藤 慶太 皇學館大学, 研究開発推進センター, 准教授 (90410927)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 熱田神宮 / 日本書紀 / 和歌懐紙 / 時宗 / 吉田家 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、熱田本日本書紀について、全15巻を原本について丹念に調査し、その墨・紙質・筆跡等を確認した。また、全巻について順次撮影を進め、28年度中に全巻の撮影を終え、実地検証とその紙焼きの確認などをもとに種々の研究をおこなった。とくに重点を置いたのは、熱田本の性格についてである。この写本がどのような経緯で書写され、それが熱田神宮に奉納されたかを検討した。その成果については、研究分担者の遠藤慶太が、2016年12月の皇學館大学神道研究所公開学術シンポジウムにおいて「日本書紀写本と中世神道説―日本書紀熱田本の調査から―」と題して報告している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた撮影を終えるとともに、その過程で得た知見を整理することができたから。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度の調査と撮影した写真をもとに、熱田本日本書紀の書誌をまとめるとともに、紙背の和歌についても検討を加え、報告する。とくに、文字のかすれている巻や表裏とも利用されている巻、具体的には、 ・文字のかすれがめだつ巻第一上(神代上)や巻第七(景行・成務紀) ・何かを塗った痕跡のある巻第二(神代下) ・表裏の顕微鏡撮影をした巻第六(垂仁紀) について検討を加える。
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Causes of Carryover |
今年度写真撮影にかかる費用としてあてていた金額が当初の計画を下回ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度撮影分に充当して消化する。
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Research Products
(4 results)