2021 Fiscal Year Research-status Report
近世の啓蒙的和算書の書誌的研究とその例題の分析による商取引慣行の解明
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16K03061
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
中川 すがね 愛知学院大学, 文学部, 教授 (80227743)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 和算 / 啓蒙的和算書 / 塵劫記 / 貨幣両替 / 両替算 / 商取引 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度が本科学研究の最終年度であり、平成28年度以来取り組んできた啓蒙的和算書のデータベースを完成し、報告書を作成する予定であったが、2019年後半からのコロナの蔓延により大学の授業もすべてリモートのオンライン授業やハイブリット授業となり、それに時間や労力をとられて研究をすることができなくなった。また予定していた調査も2019年2月以来史料所蔵機関の休館や時間制や抽選などによる入館制限、移動の自粛などが障害となりできなくなった。そのため順次補助事業期間の延長を申請して認められ、2年間研究を中断することになった、 その間、主としてデジタル・アーカイブの閲覧により、和算書に加え、「重宝記」など和算の知識を部分的に掲載した書物の収集を行い、データベースに加えることができたのは、不十分ながら成果としてあげられる。 今年度に入り史料所蔵機関における閲覧状況はやや改善されてきたため、補完的な調査を行った上で、最終年度としてデータベースの公開と報告の作成をウェブ上で行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1 コロナにより、オンライン授業の準備と学生対応に追われ自分の研究をすることが困難であった。2 史料収蔵機関や図書館が休館、抽選・予約制による閲覧の制限・時間短縮などで調査が十分にできなかった。 3 移動の自粛により調査を行うことができなかった
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は現在のところ対面授業となり、出張も制限がなくなったが、一部の史料収蔵機関は未だに使いにくい状況が続いているが、改善のきざしがあるため、最終年度として、遅れている研究の総括を進める。 具体的にはこれまで収集した啓蒙的和算書に加え、和算の知識を掲載した重宝記などを加え、データベースを完成する。それに加えこれまで見落としてきた和算書について補完的な調査を行い、和算書の書誌的研究及び例題の分析に基づく貨幣両替の実態について取りまとめを行い報告書を作成し、デジタルで公開する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ状況にあってオンライン授業の準備などで十分な時間を科学研究に割くことが困難で、図書館・史料収蔵機関の休館や利用制限、時間短縮などで調査もできなかったため、研究が中断されたため、次年度使用額が生じた。今年度は昨年度の計画を見直し、補完的調査およびデータベース・報告書のデジタルでの公開に向けて予算を使用する。
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