2021 Fiscal Year Research-status Report
ブルゴーニュ移動宮廷と在地社会をめぐる比較・交流史的考察
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16K03117
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中堀 博司 宮崎大学, 教育学部, 教授 (90423558)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 西洋史 / 宮廷 / ブルゴーニュ / 中世 / 比較・交流史 |
Outline of Annual Research Achievements |
補助事業期間を再延長して迎えた6年目の2021年度には、これまでの調査を整理し、研究協力者とともに研究成果公開のための報告書を作成する予定であったが、2019年度末から2022年度初めの今なお収束を見ない新型コロナウイルス感染症の猖獗によって、残念ながら研究活動をさらに延長せざるをえないことになった。その理由は、何よりも研究代表者や研究協力者が、教育面で煩雑なリモート対応に追われ、なおかつ研究活動も制限されたことにある。 但し、研究代表者の中堀は、現地での資料調査に基づいて、ブルゴーニュ宮廷の中心都市の一つである北仏リルのフランドル伯邸をめぐる学会報告を行った。また、五百年余の歳月を経ながらも現代に受け継がれ、わが国の天皇家も代々受勲された金羊毛騎士団の頸飾にかかわる比較史的論考をも公表し、全体的な成果公開のための準備は一定程度行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述の通り、2019年度末から2022年度初めの今なお収束を見ない新型コロナウイルス感染症の猖獗によって、教育面でのリモート対応に追われ、研究活動を延長せざるをえなかったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
仕切り直しの最終2022年度には、成果報告書の全体像を見据えた上で、既に得られた画像・資料等を整理しつつ、研究協力者とともに、国内外での研究集会における情報交換や資料調査・分析を継続して実施する。 また、これまで同様にブルゴーニュ宮廷をめぐる特定のテーマを絞り込みつつ、可能な限り論文執筆や学会口頭発表等の成果公表を実施していく。
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Causes of Carryover |
理由は、コロナ禍によって研究活動に支障が生じた点が大きいが、延期した最終年度に、成果公表のための製本代や研究打ち合わせ代に使用する。 また、追加の図書・資料用ないしはデータ処理用の経費として、最終年度の調査の進捗状況に応じて、使用する予定である。
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Research Products
(2 results)