19世紀メキシコの先住民農民反乱の原因究明

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 16K03135
• Research Institution: Waseda University
• Principal Investigator: 山崎 眞次 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, 招聘研究員 (70200657)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2020-03-31
• Keywords: 先住民の反乱 / トトナカ族 / アセンダド / バニラ栽培 / 共同体的アクター

Outline of Annual Research Achievements

ベラクルス州のパパントラ地方のトトナカ族の反乱（1887－1896）に関する先行研究、Gustavo Verduzco(1982), "Campesinos Itinerantes. Colonización, ganadería y urbanización en el Trópico Petrolero de México", Carmen Blázquez(1986),"Estado de Veracruz. Informe de sus gobernadores,1826'1896", Ramón Ramírez(2002),"La política del Estado mexicano en los procesos agrícolas y agrarios de los totonacas"を精読し、19世紀後半のトトナカ族の反乱は土地、牧畜、バニラをめぐる投機家、政治家と先住民の闘争であることを把握した。しかし、基盤研究Bの資金を利用して実施したカリフォルニア州でのブドウ農園における現地調査で急性肺炎に罹患し、基盤Cである本研究のメキシコシティやベラクルス州での調査を断念せざるを得ず、成果を上げることができなかったのは返す返すも残念であった。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

カリフォルニア州で急性肺炎に罹患し、メキシコ市の国立公文書館、国立定期刊行物資料館、並びにベラクルス州のベラクルス大学とベラクルス州立公文書館における現地調査が実施できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

体調の回復を待ち、中断していたメキシコでの現地調査を実施し、論文を仕上げたい。

Causes of Carryover

カリフォルニア州での調査中に急性肺炎に罹患したためにメキシコでの現地調査が実施できず、助成金の2019年度への延長を申請した。
2019年度中にメキシコでの現地調査費用に充てる。