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2017 Fiscal Year Research-status Report

地方中小都市における中心市街地居住の課題と持続可能な生活環境の再構築

Research Project

Project/Area Number 16K03191
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

山下 博樹  鳥取大学, 地域学部, 教授 (00314568)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤井 正  鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
戸所 隆  高崎経済大学, 地域科学研究所, 名誉研究員 (80066745)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords地方都市 / まちなか居住 / 生活環境 / マンション集積地 / 土地利用政策
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度の研究実績の概要は次の通りである。
①本研究の目的である地方中小都市のまちなか居住の課題などを把握するため、岡山県岡山市、笠岡市、井原市、京都府舞鶴市、宮城県石巻市などの中心市街地の生活利便性などの環境や街なか居住の実態について現地調査した。その結果、震災復興過程の石巻市をふくめ、地方小都市の中心市街地の生活基盤が、岡山、仙台など県庁所在レベル都市と比較すると格段に脆弱であることが確認できた。
②地方中小都市の中心市街地では空き家の急増が深刻化しているが、国内において高度経済成長期以後、継続して増加している高層マンションが建て替えの時期を迎えた際に、負担なく事業・生活を継続しながら住み続けるかということが課題となる。こうした課題を円滑に解決するためには自治体の土地利用政策による支援が必要となることを、検討した。
③地方中小都市の中心市街地の脆弱性の原因の一つに、過度の郊外化が考えられるため、同様にモータリゼーションの進展が顕著な米国カリフォルニア州内の中小都市を訪問し、現地調査を実施した。サンフランシスコ、ロサンゼルスなどの大都市以外でも、州都サクラメントなどでも一定の中心部で中心性が維持されていることが確認できた。他方、小規模な都市では一部に中心市街地の衰退が顕著な都市もあったが、概ね生活環境は維持・確保されている都市が多く確認できた。これらの要因については、継続して分析、考察したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

地方中小都市のまちなか居住の課題は、これまでの多くの中小都市での現地調査により概ね解明できつつある。日本ではとりわけ小都市レベルの中心市街地の生活利便性が脆弱であったのに対して、カリフォルニア州の事例では極端に衰退した状況は少なかったことから、それらの相違点の要因を解明することが必要となった。

Strategy for Future Research Activity

上述した日本とカリフォルニア州の小都市レベルの中心市街地の状況の相違点の要因を解明するとともに、低未利用地の解消にむけた対応策を検討し、持続可能で住みよい居住環境をもつ地方中小都市のあり方、モデルを検討したい。

Causes of Carryover

本務校の公務多忙と冬季の天候不良のため、当初予定していた現地調査の一部が実施できず、次年度使用額が発生した。翌年度分の助成金と合わせて、年度当初より計画を繰り上げて調査を実施し、最終年度中に研究の完了できるよう、しっかりと取り組む。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results)

  • [Journal Article] 高層マンション集積地における継続居住に必要な土地利用政策2018

    • Author(s)
      戸所 隆
    • Journal Title

      産業研究

      Volume: 53 Pages: 154 - 163

    • DOI

      10.20635/00000882

    • Open Access

URL: 

Published: 2018-12-17  

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