2017 Fiscal Year Research-status Report
化学系企業における医療機器、医薬品事業部門の立地についての研究
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16K03204
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
山崎 朗 中央大学, 経済学部, 教授 (10191248)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 化学産業 / 医薬品 / 医療機器 / 立地 |
Outline of Annual Research Achievements |
化学企業、化学産業についての基本文献、情報の収集、分析を行っている。また、京都の学生出版社と交渉を行い、山﨑朗編著『地域イノベーションシステム(仮)』の出版の企画を行った。共同執筆者には、とくに医薬品、医療機器、バイオ産業についての記述を求めており、山﨑も科研の研究の成果の一部を活用して、第1章「地域経済創生の課題と戦略-地域経済におけるクリエイティビティとは何か-」および第4章「融合する技術」の2章を担当することになっており、現在それらの2章の執筆活動を行っている。 また、化学産業については東京大学出版会から本を執筆した鎌倉助教と経済地理学会において懇談しており、今後は研究助言をいただきつつ研究を推敲することで合意した。 2017年度は、学内における授業負担、博士号審査の主査、FLP地域公共プログラムの委員長就任および外部からの論文、評論、記事、本の出版依頼が相次いだた、本研究に避ける研究時間の確保がきわめて難しかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度は、産業経済部門の塩見教授の演習の代行、大学院博士課程の論文審査、FLPの地域公共プログラムの委員長交代に伴う事務手続き、新しい学部新設に伴う審議への参加と今後の授業担当についての検討などの業務があり、研究に費やす時間を確保することがきわめて難しかった。 2017年度の授業負担は、学部、大学院含めて11コマとなり、さらに博士号審査の主査の業務も加わった。総負担コマ数は11コマあり、研究時間の確保がきわめて難しかった。 また、外部からの原稿執筆依頼と本の出版依頼もあり、それらの原稿執筆にも時間を要した。本については、山﨑朗・鍋山徹編著『地域創生のプレミアム戦略』中央経済社、2018年として出版している。地域デザイン学会の学会誌『地域デザイン』および北九州大学の新しい学術誌『地域創生研究』、日本経済新聞の「やさしい経済学 8回連載」、日本経済研究所の月報への寄稿依頼(2回)、『開発こうほう』、『土木技術』にも寄稿した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、これまでの研究成果の一部を活用して、山﨑朗編著『地域イノベーションシステム(仮)』の出版を計画している。すでに共同執筆者8名の同意を得て、また京都の学生出版社との交渉も成立しており、10月末には完成原稿を提出し、2019年春の出版を計画している。 また、今年度秋の地域デザイン学会地域政策フォーラムにおいては、宮崎においてバイオクラスターのシンポジウムを開催する検討を進めている。 今年の秋まではFLPの委員長としてサマースクール(北海道の中標津地区)に120名の学生を引率する必要があり、科研の研究に専念することは難しいが、来年度は授業のコマ数も2コマ減となる予定であり、研究専念時間の確保が可能となると考えている。
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Causes of Carryover |
昨年度は11コマの授業負担、FLPの地域公共プログラムの委員長にともなう事務手続き、博士号審査の主査および学外からの論文、評論、記事、本の出版依頼が相次ぎ、科研の研究時間を確保することができず、国内外の出張を実施できなかった。 本年度は、化学産業の研究者からの学術的アドバイスをいただく研究会の開催や現地調査等の出張および学術文献の収集を実施する予定である。
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