2018 Fiscal Year Research-status Report
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16K03262
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中山 竜一 大阪大学, 法学研究科, 教授 (00257958)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | リスク / 緊急事態 / 国際法 / 国際政治 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の予定では最終年度となるはずであったが、設定した課題の拡がりが予想以上に大きくなったことで前年度に研究課題の積み残しが生じたこともあり、それらを含めて次の研究を実施した。 第一に、昨年度は実施できなかった英国における資料収集、ならびに同地の法哲学者との意見交換を行った。第二に、2018年12月13日から翌日にかけて香港大学で開催された第11回東アジア法哲学シンポジウムに参加し、意見交換と報告を行った。具体的には、オーストリア、英国、香港の法哲学者と研究にかんする意見交換を行い、それとともに、招待報告として「グローバルリスク社会と法の支配」を行った。第三に、国際法/国際政治学の成立と理論的基盤にかかわるような法思想史、国際法学、憲法理論、政治思想史、国際政治学などに関する国内外の文献資料の分析と検討を、昨年度に引き続き、行った。第四に、緊急事態関連法や戦争関連法制にかんする国内外の文献資料の分析と検討を、昨年度に引き続き、行った。 第五に、刊行準備中の法思想史概説書の記述において、国際法や国際政治に関連する事項をできる限り取り込む工夫をしながら執筆を継続した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属研究機関所属部局における副研究科長としての業務が、研究計画作成時に予想していた以上に多忙となり、研究に割くことのできる時間を十分に取ることができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画より研究の進捗が大幅に遅れているため、研究期間を1年間延長することとなった。今後は、最終年度の計画であった本研究の暫定的な総括にまで進めたい。
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Causes of Carryover |
先年度における海外出張の中止や、本年度における管理運営業務多忙による研究時間の不足により、当初の計画より研究の進捗が大幅に遅れ、それに合わせて予算執行も遅滞が生じたため。
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