2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K03459
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 徹 北海道大学, 大学院法学研究科, 教授 (60431300)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 野党性 / 争点 / ポピュリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、研究課題のうち、各国のオポジションと野党の組織的側面と構成原理を中心に比較検討し、調査ならびに理論的な枠組み作りのための基礎的研究とした。そのため補助金は主としてこの作業を進めるための文献の購入に当てた。 その中において「ポピュリズムとは何か――『民の声は神の声(Vox Populi, Vox Dei??』」杉田敦編『岩波講座 現代 グローバル化のなかの政治』(岩波書店、2016年)では、近年先進国で支持を伸張させているとされる極右・極左のポピュリズム政党・運動を対象に分析を施し、それがどのような意味合いにおいてオポジションとして位置づけられ、それらが現代民主政治にいかなる含意を有するのかということについて、事例および理論の両方から考察を行った。 また分担執筆した「大統領化の中のフランス憲法改正」駒村圭吾・待鳥聡史編『「憲法改正」の比較政治学』(弘文堂、2016年)では、フランス政治史の中で憲法改正という争点において、与野党ならびに社会のオポジション勢力が時代と争点に応じて、どのような関係を構築し、さらにポジションの変化がなぜ導かれたのかという点を論じた。 さらに『「野党」論』(ちくま新書、2016年)では「野党性」をキーワードとして、統治機構の分類に応じて、野党性がどのように機能・運営されるのかを、また相互間の作用の差異はいかなる変数から生じるのかという点について、議会内外の制度・アクターを対象として、多国間比較を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は文献購入を主として、実態分析と理論的側面の検討を計画しており、両者の作業を行い、統合的な形で研究成果を公開できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
H29年度前期は、H28年度の勢力組織の分析に加え、政党競合競争の次元及び院内での政策形成の過程を分析に加え、特定した政治的オポジションの選挙パフォーマンスとアウトプットのデータ収集と、政策形成に実際に関与する政治的オポジションを特定する。 そのため、具体的な選挙結果だけではなく、これを支持する他の政治的オポジションとの連携や関係性から計られる体制順応性や政策適応性の強弱が加味されたデータ整理を進める。このため、利益代表選挙や地方議会選挙結果、選挙公約、パンフレットを収集するが、基本的な情報以外は、現地での資料の入手を検討する。そのため1週間程度の現地調査のための旅費を計上している。 H29年度後期では、以上のデータと情報が整備された後、それまでに得られた理論的検討を行い、そのための関連図書を購入する。また、日本における議会資料ならびに政治的オポジションに数えられる政党・組織の情報とこれらを突合せ、整合性を整えるための資料収集を予定する。
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Causes of Carryover |
H28年度は、各国にまたがる形で図書を発注し、中には入手困難な歴史的文献・資料も含まれていたため、購入と納入がH29年度に結果としてずれ込む形となり、研究費に余剰が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H28年度の研究費の余剰については、H29年度に納入が済み次第、その支払いのために充当されることになる。
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[Presentation] シンポジウム2016
Author(s)
吉田徹
Organizer
MIAUシンポジウム2016「日本で液体民主主義、そして海賊党は可能か?」
Place of Presentation
スマートニュース株式会社イベントスペース(東京都渋谷区)
Year and Date
2016-08-24
Int'l Joint Research / Invited
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