2020 Fiscal Year Research-status Report
日本における政治学リーディングズの不在とその克服:比較政治学的検討
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16K03493
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Research Institution | Niigata University of International and Information Studies |
Principal Investigator |
越智 敏夫 新潟国際情報大学, 国際学部, 教授 (20247183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 淳 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90285081)
岡野 八代 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (70319482)
岡本 仁宏 関西学院大学, 法学部, 教授 (20169155)
出岡 直也 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (50151486)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 政治学 / 政治学教育 / 市民社会論 / フェミニズム / 国際政治 / 現代政治理論 / リーディングズ / 教科書 |
Outline of Annual Research Achievements |
第5年度(2020年度)は研究終了予定年度であったため、前年度(2019年度)より共同研究の成果発表に関して討議、準備をしていた。第5年度においてはその中間報告として、越智敏夫、石田淳、岡野八代による諸論考を、越智の本務校である新潟国際情報大学が発刊する研究誌『国際学部紀要』第5号(2020年4月)に掲載した。それらは「政治学教育のイデオロギーと戦後民主主義」と題した<小特集>という形をとっている。 具体的な内容としては越智による「緒言」、また越智敏夫「戦後政治学における教科書の遍在とリーディングズの不在」、岡野八代「フェミニズムにおける政治と政治学教育の緊張関係」、石田淳「《意図せざる結果》をめぐる《適確に評価されざる論争》―冷戦期における日本の防衛構想」である。 これらは2019年10月5日(土)~6日(日)に成蹊大学で開催された日本政治学会研究大会における「政治学教育のイデオロギーと戦後民主主義」と題したパネルで報告されたものをもとにしているが、研究大会時における会場からの質問やコメント、またその後の共同研究構成員相互の意見交換などをもとに大きく加筆、修正されている。そのため報告原稿をもとにしたものとはいえ、新たな内容も多く含まれている。 以上の<小特集>の公刊以外には、各共同研究構成員による関連領域に関わるそれぞれの研究業績の公表がある。しかし共同の研究活動自体としてはコロナ禍での移動制限などもあり実際の会合はおこなえず、本共同研究は第5年度においてはオンラインによる意見交換と各自の論考の執筆と推敲に注力することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により、構成員各自の本務校および非常勤担当先での各講義やゼミナールのオンライン化のための作業が膨大なものとなり、研究に充当できる時間が物理的に減少したため。また同様にコロナ禍のもとで、共同研究会の開催が不可能となり、オンラインでの簡単な打ち合わせなどは可能であったが、長時間にわたる原稿の相互批判などは実質的に困難であったため。以上の理由により、進捗度は当初の予定よりも若干遅滞気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度までの研究期間の延長を申請し、承認済となっているので、次年度を最終年度として共同研究を終了させる。途中経過として公表した諸論考以降の研究成果を、各自の論考として完成させ、それらを刊行物として公表する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により共同研究が若干遅滞し、また次年度への研究継続を申請し承認されたため。 使用計画としては、コロナ禍の状態にもよるが、研究会開催が可能な場合には会場費および交通費を予定している。またその他として資料購入も予定されている。
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Research Products
(5 results)