2018 Fiscal Year Annual Research Report
Rearch on Integration and Mixture of Mutifaceted Security Governance in Africa
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16K03522
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山根 達郎 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (90420512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片柳 真理 広島大学, 国際協力研究科, 教授 (80737677)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アフリカ / 国連PKO / アフリカ連合(AU) / 欧州連合(EU) / セキュリティ・ガバナンス / マリ / ソマリア / 平和構築 |
Outline of Annual Research Achievements |
本件研究課題の最終年度にあたり、予定していた政策担当者等への取材を完了するとともに、国内外での最終研究報告を実施した。 本件研究課題の主要な目的は、アフリカにおけるセキュリティ・ガバナンスがどのように形成されているのか、その特色に迫ることであった。具体的な研究課題として、本件研究代表者は、国連、アフリカ連合(African Union:AU)、そして欧州連合(European Union:EU)との間でどのようなセキュリティ・ガバナンスが紡ぎ出されているのかという問いを設定し、マリ共和国で起きている紛争を取り上げた。最終年度には、ニューヨークにある国連事務局(国連PKO局)とEU代表部を往訪し、AUを含めた三者間の政策連携の実務状況について取材することができた。 また、研究分担者は、1990年代のソマリア紛争に対し当時に派遣された多国籍軍である「統一タスクフォース(UNITAF)」についての研究を実施した。UNITAFに参加をしたオーストラリア軍と現地NGO間の安全保障協力が生じていた事実を踏まえ、最終年度、研究分担者は、当時オーストラリア軍の担当者であった関係者等に、2度目の取材を実施し、より濃厚な情報収集を行うことができた。 以上を踏まえ、本件研究代表者と分担者は、2019年1月、英国コヴェントリー大学にて開催された研究セミナーで、本件研究報告を実施する機会を得た。その際、研究代表者と研究分担者はそれぞれペーパーを事前に提出し、同大学に所属するアフリカ研究者が討論者となって、活発な議論が行われた。また、2019年2月には、広島大学にて、同様のセミナーを開催した。その際、著名なアフリカ研究者として、国外からはオスロ平和研究所(PRIO)より1名、そして国内からは東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター長を討論者として招へいし、フロアも含め活発な議論が展開された。
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Research Products
(4 results)