2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K03595
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
林 文夫 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (80159095)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ナウカスト / GDP / リアルタイムデータ / 最尤法 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度(平成28年度)の実施状況報告書(様式F-7-1)で述べたとおり、平成28年度は、GDP Nowcasting に用いるデータは月次と四半期データに限り、日次や週次データは用いないことにし、人工的に発生させたデータで最優推定法を実行した。 今年度(平成29年度)は、研究協力者の舘祐太氏の助力をあおいで、real-time data の収集をした。real-time data とは、GDPを例にとると、任意の時点(例えば2016年4月末)において、その時に利用可能なGDPの系列である。その系列が2015年の第4四半期までだとしよう。より最近の別の時点(例えば2018年2月)で利用可能なGDPの系列は、2017年第3四半期だとしよう。この系列の2015年の第4四半期までの値は、2016年4月末に利用可能な系列の値と一致するとは限らない。その理由は二つある。第一に、季節調整は最も期近のデータを使って行われる。第二に、過去の系列の値は、定期的に改訂される。今年度は、20を超える real-time data を収集した。 また、毎年定期的に発表される、民間のエコノミストのGDP予想値について、2000年代後半からの値を収集した。我々のGDP nowcasting とこの民間の予想値のどちらが誤差の少ない GDP Nowcast になるかを検証したいためである。 こうして得られた real-time data を用いた最尤推定を年度末ごろから開始した。使用するプログラムは、Matlab から よりユーザーベースが広いと思われる R に変更した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請当初の計画では、平成29年度に 月次GDP の Nowcast の推計 を行うとしていたが、そのためには real-time data の収集が必要であることが判明し、その収集を終えた。前年度の実施状況報告書で述べたように、その時予定していた、プログラムのRへの移植は完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
残された課題は、real-time data を用いた予測モデルの最尤法による推定を終えることと、その推定値を使った GDP Nowcast の推計を行うこと、そして推計の手続きを詳細に述べた論文を執筆することである。
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Causes of Carryover |
今年度(平成29年度)は、海外の学会への出席をしなかったので、旅費が予定していた額を下回った。来年度(平成30年度)は、2回の海外の学会出席を予定している。
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