2018 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Study on Happiness Index and Urban Area and Urban Hierarchy
Project/Area Number |
16K03675
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Research Institution | Aichi University |
Principal Investigator |
辻 隆司 愛知大学, 経済学部, 教授 (00626905)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
羽森 茂之 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (60189628)
児玉 恵美 広島修道大学, 健康科学部, 准教授 (80435156)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 主観的幸福度 / 都市圏 / 都市の階層性 / 地域経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、引き続き先行研究のサーベイを進めるとともに、本研究の実証分析の基盤となる独自のアンケート調査を実施した。 まず、日本人の幸福感に関する実証的研究について文献調査を進めた。各先行研究の分析視点や方法、使用データ等の詳細を把握するとともに、先行研究の推定結果を横断的に比較整理した。 そして、全国の18歳以上の男女を対象にインターネットアンケート調査を行った(有効回収数は5,470件)。調査項目は、幸福感に加えて、年齢、性別、所得、資産、学歴、職業、家族、健康、価値観、生活習慣などの様々な個人属性要因を把握した。特に、生活利便施設の有無や治安などの住環境に関する実態を詳細に把握した。また、心理的ストレスや社会関係資本、環境配慮行動に関する意識や実態もあわせて把握した。さらに、同調査の個票をもとに、幸福度指標とその決定要因について実証的に検証した。特に、先行研究において重要性が指摘された説明変数や検証不十分な説明変数、先行研究によって検証結果が異なる説明変数等に着目し、再検証を行った。幸福度指標については、伝統的によく用いられる主観的幸福度や生活満足度に加えて、Dienerの人生満足度の3種類を採用し、これら幸福度指標の違いの影響にも着目して分析を進めた。 以上の研究成果を、辻隆司・児玉恵美(2019)「日本人の幸福感の実証的研究(その1)-幸福度指標とその決定要因に関するサーベイ-」愛知大学経済学会Discussion Paper Series No.24と、辻隆司・児玉恵美(2019)「日本人の幸福感の実証的研究(その2)-幸福度指標とその決定要因に関する再検証-」愛知大学経済学会Discussion Paper Series No.25の2本の論文にまとめた。
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Research Products
(2 results)