2019 Fiscal Year Annual Research Report
A research for the division of labor between automobile clusters and the development of Tohoku automobile cluster
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16K03682
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
榊原 雄一郎 関西大学, 経済学部, 教授 (00420696)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自動車 / 集積 / 分工場 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は東北自動車クラスターおよび九州自動車クラスターの自動車関連企業向けに大規模アンケート調査を実施した。アンケートでは他地域から両地域への進出企業と地元企業に分けて2種類の内容のアンケートを行っている。発送数は進出企業と地元企業を合わせて東北向けが約450社、九州向けが約600社で、発送時期は2020年2月であった。 アンケートの内容について進出企業については①組織構造、②事業所が持つ機能、③主要な納入先および親企業、④地域内での外注先および外注先選定機能の有無を聞いている。また、地元企業については①経営上の強み、②外注先企業との取引形態、③自動車産業へ参入したきっかけ、④技術向上における政策的サポートの評価について聞いている。 その結果、東北では進出企業29社および地元企業95社から、九州では進出企業の95社、地元企業の83社から回答を得ている。結果については現在鋭意分析中である。分析結果については近日発行予定の科学研究費全体を取りまとめる報告書で発表した後で、地域別に詳細に分析したものを年内に論文に投稿したい。今後の研究の方向性としては、①申請者が2014年に行ったアンケート調査の結果と時系列での比較を行う。そこでは6年間で自動車クラスターの機能および分業のネットワークが進化していることが想定される。②東北と九州の比較研究を行い、地域間で自動車クラスターの進化に違いがあるのかについて研究を行う定である。
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