2018 Fiscal Year Research-status Report
提携費用を考慮した多国間の提携ネットワークに関する研究
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16K03727
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山口 力 広島大学, 社会科学研究科, 教授 (60435047)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多国間提携 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は予定した年次計画に従い、関連文献の整理と理論モデルの構築・分析・論文執筆・研究報告を行い、専門学術誌への投稿を行った。 多国間提携の提携費用に関する理論モデル「Overlapping Climate Clubs under Transaction Costs」については複数の学術誌からリジェクトされたが、現在は専門学術誌の査読中である。また、資本課税提携のタイミング内生化を扱った「Does Endogenous Timing Matter in Implementing Partial Tax Harmonization?」については現在も共著者と改訂作業に取り組んでいる。政府間の資本課税協調に関する非対称3国モデル「Tax Coordination among Moderate Leviathans」は専門学術誌に投稿したがリジェクトされたため、現在改訂作業中で再び専門学術誌への投稿を計画している。また、本研究から派生した対称多国モデル「Are Moderate Leviathans Harmful to Tax Coordination?」も専門学術誌に投稿していたが、こちらは改訂依頼が得られたため、現在再投稿に向けた改訂作業に取り組んでいる。さらに、これらの拡張モデルとして2国間の戦略内生化に関する結果を「Who is the Small Country Assumption for?」としてまとめ、財政・公共経済ワークショップ(東京大学)にて報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度は4年計画の3年目となるが、予定した年次計画に沿った理論モデルの構築・分析・論文執筆・研究報告および専門学術誌への投稿を行っている。本研究に関連する国際学会やコンファレンスにて報告機会が得られており、また、学術誌より改訂依頼を得ているため、おおむね研究計画通りに推移していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中の学術誌より改訂依頼のあった論文に関してはレフェリーや編集者のたコメントに適切に対応しアクセプトされるよう粘り強く取り組む。また、投稿準備段階の論文に関しても、論文改訂を慎重に行い、関連学会にて研究報告および学術誌への投稿を継続する。
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Causes of Carryover |
年度末までに論文を英文校正に出す予定であったが、論文の改訂途中で追加研究が必要になり論文完成時期がずれ込んだが、論文完成し次第早急に英文校正に使用する予定である。
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Research Products
(5 results)