2019 Fiscal Year Annual Research Report
Firm dynamics and the performance of transaction partners
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16K03736
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
宮川 大介 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 准教授 (00734667)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 取引関係 / 企業ダイナミクス / 企業パフォーマンス / 因果関係 / 予測 / 機械学習 / ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、第一に、平成30年度に実施した「企業の有する取引関係が企業ダイナミクスへ与えるcausal effectの機械学習手法を用いた識別」を対象とする実証分析結果をRIETI Discussion paperとして刊行した。本研究は、企業の退出・成長に関する予測に加えて、因果効果を検証するトリートメント(例:企業のサプライチェーン上における中心性の変動)に関する予測を機械学習ベースのモデルを用いて行い、企業の退出・成長とそれらのトリートメントに関する残差を取り出したうえで、それらの間の相関を推定する、機械学習ベースの因果推論手法の一つであるdouble machine learningを用いた分析である。当該手法を用いることで、企業が保有する取引関係の「予期しない変化」が退出や成長といった企業ダイナミクスに与えるcausal impactを推定する実証分析を行うことが可能となり、理論的に想定される因果効果を正確に推定している。 第二に、平成30年度に本研究課題の対象として開発した企業の退出・成長に関する機械学習ベースの予測モデルに関連する特許出願を実施していたが、当該出願について令和元年度に特許を取得した(発明の名称:企業情報処理装置、企業のイベント予測方法及び予測プログラム、特許番号:第6611068号、特許取得日:令和1年11月8日、特許権者:国立大学法人一橋大学、株式会社東京商工リサーチ)。 第三に、令和元年度において、本研究課題の対象として開発した企業の不正イベント(勘定科目レベルの不正会計)検知モデルに関する特許出願を実施し、特許を取得した(発明の名称:会計情報処理装置、会計情報処理方法及び会計情報処理プログラム、特許番号:第6667865号、特許取得日:令和2年2月28日、特許権者:国立大学法人一橋大学、有限責任あずさ監査法人)。
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Research Products
(15 results)