2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on the adaptive behavior of iron-related firms in the recent commodity super cycle
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16K03774
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田中 彰 京都大学, 経済学研究科, 教授 (00275116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀 一郎 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (30113624)
黄 孝春 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (10234684)
菅原 歩 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (10374886)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 比較経営史 / 資源調達システム / 鉄鉱石 / 鉄鋼 / 総合商社 / 資源メジャー / 先物市場 |
Outline of Annual Research Achievements |
本共同研究は、過去数十年にわたる国際商品の価格乱高下の前後での市場の変化、および鉄鋼原料サプライチェーンにかかわる諸企業の適応行動を国際比較経営史の視点から探究することを目的とする。最終年度の研究実施計画は、個別研究(複数による共同研究を含む)、研究会と報告書の作成からなる。 (1)個別研究において、田中は鉄鉱石や鉄スクラップに関する資料・データを収集し、黄孝春は中国鉄鉱石市場の、堀は米国企業関係の資料を収集し、菅原は英国関係企業の収集を進めた。田中と堀は連名で、日本および米国の鉄鉱石・鉄鋼関連企業の経営史的研究について国際学会報告(6月、米国シアトル)をおこなった。 (2)研究会を2019年2月26日に追手門学院大学で実施し、個別研究の成果を報告した。その報告タイトルは以下のとおりである。堀「アメリカ鉄鋼企業のCaptive Mineの構造」、黄「鉄鉱石指数価格をめぐって」(菅原は在外研究中のため参加できず。田中は「東アジア鉄鋼産業の競争・分業構造」と題する報告を準備していたが、健康上の理由で参加できず)。 (3)報告書としては、単独または連名での学術論文(とくに英文ジャーナル)によっておこなうこととした。現在、複数の論文を投稿または推敲中である。①1980年代以降の中国・日本を中心とする東アジア鉄鋼企業と豪州を中心とする鉄鉱石サプライヤーの経営行動の経営史的・交渉論的な研究については黄・田中にYue Wang(豪州Macquarie大学准教授)を共同研究者に加え、英文査読誌に投稿中である。②1960~80年代の資源ナショナリズムに対する日米鉄鋼企業の比較経営史的研究については堀・田中の連名によって国際学会報告をおこない、論文を推敲中である。このほか、英国資源メジャーと日本鉄鋼企業・総合商社の資源開発輸入をめぐる交渉過程については菅原・田中による連名論文を準備中である。
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Remarks |
雑誌論文、学会発表、図書以外の研究発表として以下がある。 ①堀一郎「アメリカ鉄鋼企業のCaptive Mineの構造」科研費研究会、2019年2月26日、追手門学院大学梅田サテライト、②黄孝春「鉄鉱石価格指数をめぐって」科研費研究会、2019年2月26日、追手門学院大学梅田サテライト
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Research Products
(7 results)