2018 Fiscal Year Annual Research Report
John Bright and the newwork of Radical MPs in the Mid Nineteenth Century
Project/Area Number |
16K03782
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
岩間 俊彦 首都大学東京, 経営学研究科, 教授 (20336506)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ジョン・ブライト / 19世紀 / イギリス / 自由貿易 / 消費主義 / 民主主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、前年度までに調査・分析したジョン・ブライトと急進派議員の間の書簡や関連する新聞記事を主たる証言として、ブライトと反穀物法運動や自由貿易運動の関わりについて考察し、その成果を2018年5月の日本西洋史学会にて研究報告した。 次に、2018年7月より12月まで、英国、レスター大学都市史研究所において、客員研究員として、資料調査、資料分析、研究報告、研究交流、研究論文作成を進めた。第一に、資料調査では、レスター大学の電子資料の検索だけでなく、イギリス都市史・地方史の世界的なコレクションを調査し、近現代イギリスの統治体制、ミドルクラス、ジョン・ブライトに関す文献等を検討し、研究に必要な資料の複写や記録等を入手できた。第二に、レスター大学以外の文書館、英国図書館、フレンド協会(クエーカー)図書館、マンチェスタ中央図書館、アルフレッド・ジレット・トラスト文書館で、ジョン・ブライトと他の急進派議員に関する証言を示す資料を調査した。第三に、調査・収集した資料を分析し、ジョン・ブライトと消費社会、ブライトと民主主義、ブライトと平和主義に関する有益な証言を得ることができた。第四に、レスター大学を拠点にして、ジョン・ブライト研究に関する研究交流を行い、元レスター大学教授で、現在、デ・モントフォート大学Robert Colls教授、レスター大学都市史研究所所長Simon Gunn教授、エセックス大学Peter Gurney教授らと今後の研究成果の共有と相互発展、また、成果の公開方法について検討した。また、上記都市史研究所だけでなく、バーミンガム大学にて、ジョン・ブライトの選挙区で会ったバーミンガムの市史と都市統治に関する英文での研究報告を行い、貴重な助言だけでなく、公開方法についての助言を得た。そして、上記の点をふまえて英語の投稿論文を作成し、2019年4月現在、査読が進んでいる。
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