2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K03783
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
山崎 志郎 首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (10202376)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 物資需給計画 / 経済復興 / 指定生産資材割当 / 協調懇談会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、第1着手として産業復興支援政策の資料収集を行った。経済産業省図書館所蔵の軍需産業の民需産業転換に関する計画書類、中小企業政策の初期資料、物資需給計画関連資料の整理と補充調査を実施した。個別産業では岐阜県の織物業界の資料から原料の輸出向け、内地向けなどの用途別割当実績に関する資料、終戦直後の神奈川県繊維製品配給の実態を示す資料などの収集と整理を行った。また、復興金融金庫の資料を入手できたことから、その分析にも着手した。 研究成果では、戦時産業統制から戦後復興期の生産と投資計画をめぐる官民協調体制、復興期から高度成長期の生産・投資調整を長期的観点から俯瞰し、今後の研究の見通しを示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
資料調査は順調に進んでいるが、別テーマの研究成果とりまとめ作業と重なったため、本テーマに関する成果のまとめ作業が遅れることになった。
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Strategy for Future Research Activity |
織物組合を通じた生産統制の実態、繊維製品配給の実態、復興金融金庫の融資実態の3つのテーマについて並行して分析作業を行う。
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