2019 Fiscal Year Annual Research Report
Historical origins of Indian business groups
Project/Area Number |
16K03786
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
野村 親義 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (80360212)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | インド / ビジネスグループ / 経営代理会社 / 財閥 / 機能補完性 / 制度補完性 / 植民地 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、経済自由化以降インド経済をけん引するインドのビジネスグループ(財閥)の歴史的起源を、ビジネスグループの前身である経営代理会社の機能解明を通じ、明らかにすることである。本研究は特に、経営代理会社が傘下企業に、資金融資・人材育成など相互に補完的な機能を通じ影響を与えていたことに注目しつつ、各々の機能の内実とこれら機能が傘下企業の効率性・生産性に与えた影響を、未利用内部文書や最新の経済理論を用いて解明することを、特筆すべき研究課題としている。 研究最終年度である令和元年度は、これまでの研究成果を投稿論文としてまとめる作業を進めるとともに、インド初の経営史学会国際大会ともいわれるConference on Indian Business and Economic History(インド経営大学院アーメダバード校)に参加し、研究成果の一部を報告した。本大会には、代表者がこれまで数年に及び共同研究をすすめてきたシンガポール国立大学のMedha Kudaisya准教授ならびにオックスフォード大学のGita Piramal博士も主要メンバーとして参加されており、両氏からの紹介もあり、多様なインド経営史・経済史研究者からコメントを得ることができた。コメントを受け論文を修正するため、再度イギリスに9月と12月の2度渡航し、大英図書館等で、必要な情報の追加収集を行った。 平成28年度開始した本研究で、代表者はこれまで図書3(うち英文単著1、英文共著1、邦文共著1)、学会・研究会発表8の研究成果をすでに公表している。加えて、令和元年度Conference on Indian Bisiness and Economic Historyで報告をおこなった研究成果の一部を基礎に執筆を進めている論考もある。これら執筆中の論考は、近々、国際的な学術雑誌に投稿予定である。
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Research Products
(1 results)