2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K03794
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
金 容度 法政大学, 経営学部, 教授 (70350212)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国際比較 / 日米比較 / 企業間関係 / 企業間取引 / 鉄鋼業 / 日本経済史 / 日本経営史 / アメリカ産業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、鉄鋼メーカーと鉄鋼需要企業間の取引の歴史を日米両国で調査し、両国間の比較分析を行っている。平成29年度には鉄鋼の企業間取引の歴史についての追加的な史料調査を行うと共に、日米の企業間取引史の比較分析の成果の一部をまとめ、三つの国際学術学会で報告し、論文も1本完成し、公表した。まず、米メリランド州Suitland所在で、National Archivesの分室であるWashington National Records Center (WNRC)を訪問して、米鉄鋼取引についての史料調査を行うと共に、ワシントンD.C.のLibrary of Congressでアメリカの鉄鋼業史及び鉄鋼の企業間取引史についての史料収集を行った。また、アメリカのデトロイトとディアボーンを訪問して、フォードやジェネラル・モーターズの鋼材取引についての1次史料を収集した。 こうした史料収集に基づき、自動車用鋼材の取引史についての日米比較分析を行い、その成果の一部を海外の国際学術学会で報告した。まず、2017年5月にワシントンD.C.で開催されたISA(Industry Studies Association)年次大会で、自動車用鋼材の企業間取引史の日米比較の成果を発表した。また、 2017年8月に韓国巨濟で開かれた韓日生態系研究国際共同学術大会で研究報告を行った。2017年8月下旬には、オーストリアのウィーンで開催されたEuropean Business History Association(EBHA)の第21回年次大会で、自動車用鋼材の企業間取引の日米歴史比較について報告した。 それに、鉄鋼の企業間取引史の日米比較の研究成果の一部を論文として纏め、法政大学経営学部の紀要の『経営志林』第54巻第4号に公表した(2018年3月公刊)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画で、平成29年度には史料の収集に重点がおかれ、その成果の公表は想定しなかったが、同年度に、アメリカ、ヨーロッパ、韓国の三つの国際学会それぞれで、自動車用鋼材の企業間取引史の日米比較の成果を発表することができた上、日米の自動車用鋼材取引の比較についての論文も完成し、公表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究プロジェクトの最終年度の平成30年度には、平成28年度と平成29年度の2年間の研究調査成果を踏まえて、申請者が会員になっている米産業学会の年次大会(2017 Industry Studies Conference)、及びヨーロッパのEBHA(European Business History Association)の年次大会で研究報告すると共に、研究成果の一部を英文と日本語の論文として公刊する。
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Research Products
(4 results)