2018 Fiscal Year Annual Research Report
Comparitive Study of Interfirm Relationships in the Steel Industry between Japan and the U.S.
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16K03794
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
金 容度 法政大学, 経営学部, 教授 (70350212)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 企業間関係 / 国際比較 / 鉄鋼業 / 企業間取引 / 日米比較 / 日本経営史 / 日本経済史 / アメリカ研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトでは、日本とアメリカの両国における鉄鋼メーカーと鉄鋼需要企業間の取引の歴史を、徹底的な資料収集と綿密な比較分析によって実証的に明らかにしてきた。特に、日米の個別鉄鋼企業の1次史料を発掘、収集した上で、市場性と組織性の絡み合いという視点から、アメリカについては、19世紀の南北戦争後の “金ぴか時代”から20世紀前半にかけてを、日本については1910年代~1960年代を分析時期にして、両国の企業間関係の普遍性と特殊性を歴史的に解明してきた。 最終年度の平成30年度には、平成28年度と29年度の2年間の史料収集と分析に基づき、鉄鋼の企業間取引史の日米比較研究の成果を国際学術学会で発表すると共に、論文2本(学術雑誌論文1本、著書の中の論文1本)を執筆、公表した。 まず、日本の鉄鋼業で最初の大量需要分野であった造船用をとりあげ、市場性と組織性の絡み合いという視点から、主に、1930年代の企業間取引の実態を解明する論文を、著作、武田晴人、石井晋、池元有一編『日本経済の構造と変遷』(2018年7月出刊)の中に掲載した。 また、この論文の成果に基づき、2018年9月7日、イタリアのアンコナで開催されたEuropean Business History Association(EBHA)の第22回年次大会で、19世紀後半アメリカにおける鉄道用鉄鋼の企業間取引と、20世紀前半の日本における造船用鋼材の企業間取引を比較分析した研究成果を報告した。それに、その学会報告での出席者からのコメントとディスカッションを反映した論文(英文)を執筆し、法政大学経営学部の紀要の『経営志林』第55巻第3号に公表した(2018年10月公刊)。
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Research Products
(3 results)