2021 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical Research on the Role of Sales Outlets in Monozukuri Management
Project/Area Number |
16K03805
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
Heller Daniel 中央大学, 国際経営学部, 特任教授 (00362096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本橋 永至 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (50707239)
佐藤 秀典 筑波大学, ビジネスサイエンス系, 准教授 (70588293)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 経営学 / ものづくり経営 / 販売現場 / 自動車産業 / 組織能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度に大型定量調査(アンケート調査)を実施した。コロナ禍がやや落ち着き、かつ調査対象であった自動車ディーラーの販売店舗の業務負担が比較的に少ない時期を狙って、2021年11月に調査票を郵送した。電子媒体による調査を避け、書面のアンケートにした。その理由は、①情報管理を緊密に行う体制を示したかったこと、②想定した回答者(店長)の回答しやすさを求めたのである。首都圏の3640店舗にアンケート調査を発送し、658店舗から回答を得た。回収率は18.0%であり、この類の定量調査としては国際学術ジャーナルが要求する最低水準を超えた。 調査データの綿密な点検と整理を行った後、回答者全員へのフィードバックレポートを作成し、郵送した。フィードバックの内容は、店舗の業界内の位置づけ(総合系、ニッチ系、軽自動車系、外車・高級車系)によって変わるが、代表的な例は次の通りである。一人当たりの新車販売台数やサービス入庫台数を向上させるため、本調査から得られた示唆として、①「チームワークを高め、スタッフにとって仕事がしやすい形での標準化を行う一方で、スタッフと一緒になって考えたり目標設定に参加させるような形のリーダーシップの取り方が有効となる可能性がある」、②「部門間や部門内で役割分担する際にも、状況や能力に応じて役割外の仕事も柔軟に行う店舗の方が販売成績が高くなる可能性がある」を挙げられる。 調査データに基く投稿論文の執筆を行い、2022年6月に米国デトロイト市で行われる世界の自動車産業を対象とする国際学会の年次大会で発表を行う予定である。本科研費に関わる投稿論文を本年度2件公表した。西武文理大学サービス経営学部研究紀要の論文では、アンケート調査の作成に用いた研究モデルを構築した。横浜経営研究の論文では、自動車ディーラーで販売する車の商品力に関わるメーカーの組織能力の有効な在り方について論じた。
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Research Products
(2 results)