2019 Fiscal Year Annual Research Report
Studies of international. strategic human resource management: convergence versus divergence
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16K03806
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
咲川 孝 中央大学, 国際経営学部, 教授 (80272805)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 異文化経営 / 多国籍企業 / ベトナム |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、9月にベトナムのハノイでの調査が中止であった。ハノイ、その近郊にあるベトナム現地企業、6社に訪問をした。調査を実施するにあたって、現地の大学、2校にも訪問をして、現地に詳しい方を紹介をしてもらう機会があった。約30人から回答をしてもらい、データを集めることができた。アンケート票調査以外に、現地企業の工場見学を実施できた。2018年度にも、ベトナムで調査を実施をしており、2019年度の調査によって得られたデータと2018年度に集めたデータを利用して、統計分析を実施した。その分析に基づき、国内の学会にて報告をして、その報告を基にして、英語での論文を作成している。ベトナム調査は以下のように要約できる。 21社のベトナムにある多国籍企業、非多国籍企業から、124人の管理者からの回答に基づいて、統計分析を実施した。統計結果は、集団主義の文化が、高業績管理慣行に影響を及ぼしていることを明らかにした。これらの文化的効果は、最終的には、従業員がいかに仕事に従事しているか、職場で安心していられるかのような、職場環境に対する従業員による知覚、つまり好意的職場風土に影響を及ぼした。これらの文化的効果は、ベトナム企業と多国籍企業との間で異なることが明らかになった。現地企業よりも、日本企業を代表をする多国籍企業のほうは、間接効果はより高かった。つまり、多国籍企業、非多国籍企業かという組織や所有の形態によって、間接効果は異なるという、調節的間接効果(moderatede mediation)があることが分かった。しかし、さらに多くの国で調査をして、証拠を多く集めることが必要である。
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