2018 Fiscal Year Research-status Report
越境経験から生じる従業員のアイデンティティ多元化とその活用に関する研究
Project/Area Number |
16K03814
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
高尾 義明 首都大学東京, 経営学研究科, 教授 (90330951)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 経営組織 / 多元的アイデンティティ / 越境経験 / ジョブ・クラフティング / 経営理念 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、個人がワーク・キャリアを歩んでいくなかで出会う越境経験によって生じるアイデンティティの多元化に注目し、個人のアイデンティティ多元化のダイナミクス、さらに多元的アイデンティティを組織が活用を図る際に鍵となる諸条件について検討を行うことを目的としている。3年目である平成29年度におけるサブテーマごとの成果は以下のとおりである。 (a)「アイデンティティ多元化のダイナミクスについての理論枠組みの構築」については関連する先行研究の収集・整理を行い、文献レビューの執筆を進めた。アイデンティティ多元化によるダイナミクスを測定するために有益な概念と位置付けたジョブ・クラフティングについてレビュー論文を執筆し、紀要論文が掲載された。また、ジョブ・クラフティングと個人特性との関係についての学会発表を行った。 (b)「アイデンティティ多元化によって生じる従業員の組織行動変容の調査・分析」については、プロボノ(仕事のスキルを活かしたボランティア活動)を経験したことによるアイデンティティの多元化に注目した論文を査読誌(2誌)に投稿し、それぞれ審査結果を受けて改訂を行っているところである。 (c)「経営理念の浸透・共有を含めた、アイデンティティ多元化の組織的活用に影響を与える変数の探索及び調査・分析」については、経営理念の浸透・共有と個人のアイデンティティとの関係に関する質問紙調査の分析に基づいた査読雑誌に論文が掲載され、関連する内容について学会発表も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 4年計画の3年目として、研究全体としては、おおむね順調に進展している。順調に進展していると評価した理由は以下のとおりである。 (1)査読誌への掲載、紀要論文の掲載実績がそれぞれ1本あり、さらに2本が査読結果を踏まえた改訂を行っている。また、2019年度に開催される学会発表を2件応募し、どちらも採択されていること。 (2)複数の時系列データを収集し、それらのデータをもとに学会発表や論文執筆を進められる見込みが立っていること。
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Strategy for Future Research Activity |
個別課題毎に進捗は多少異なるものの、研究構想時の計画を変更するまでに至るような進捗の遅れは生じていない。したがって、現状の進展を踏まえてサブテーマごとに若干の修正を施しつつも、当初計画通りに研究を推進していく。
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Causes of Carryover |
(理由)物品の単価変動等により、本年の直接経費の0.1%未満の誤差が生じた。 (使用計画)次年度の物品費の価格変動の吸収に用いる。
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Research Products
(4 results)