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2016 Fiscal Year Research-status Report

職場環境改善の効果と改善活動継続の規定因に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K03846
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

高橋 修  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (10509409)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords参加型職場環境改善 / 職場環境改善ファシリテーター / IT支援ツール
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、第1に、職場環境改善においていかなる改善施策がいかなるストレス指標の改善に影響するかを明らかにすること。第2に、職場環境改善活動を最後まで継続していくための規定因を明らかにすることである。
研究初年度である平成28年度は、第1の目的に照らして、諸外国における職場環境改善に関する先行研究を調査した。その結果、改善施策としての「職務拡大」は健康に全く影響を与えないか肯定的な影響が限定的であった。「共同作業」は心理社会的職場環境が多くの研究で改善効果が認められたが、健康への影響は不明確であった。リーン生産方式やジャスト・イン・タイムなどの「自律的グループ」は、心理社会的職場環境を悪化させ、健康へも望ましくない影響があることが明らかとなった。
また第2の目的に照らして、規定因に関する2つの仮説を立案した。すなわち、(1)職場環境改善活動を活性化させ継続させていく役割を担う推進者(以下、職場環境改善ファシリテーター)の存在。(2)適切な改善施策の立案を支援したり、活動状況を可視化したりするIT支援ツールの活用、の2点である。
その上で、職場環境改善ファシリテーターの職務と能力要件を明らかにするために、民間企業3社の担当者から事例発表をしてもらい、その後にヒアリング調査を実施した。その結果、(1)職場環境改善活動に対する理解と組織長への働きかけ、(2)ワークショップにおけるファシリテート、(3)活動期間中のフォローアップ、(4)IT支援ツールの有効活用、という4つの職務に集約された。そして、それらの職務を遂行するために必要となる知識やスキルを抽出した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初の研究実施計画では、平成28年度は2社で研究フィールドを確保したうえで、職場環境改善の実証研究を実施する予定であった。しかし、研究協力依頼やその後の調整を行ってはいるものの、それが確定できなかったため。

Strategy for Future Research Activity

平成29年度においては、(1)ストレス指標の改善に影響を与えうる改善施策に関して、引き続き先行研究をレヴューする。併行して、(2)早急に研究フィールドを確定させる。(3)そこで職場環境改善の実証研究を行い、規定因に関する2つの仮説を検証する。

Causes of Carryover

平成28年度は、研究フィールド2社が確定できなかったために、職場環境改善の実証研究を実施できなかった。そのため、旅費の執行が少なくなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成29年度以降は、研究フィールドを確保したうえで実証研究を行い、旅費およびその他の経費を適切に執行する。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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