2021 Fiscal Year Research-status Report
不確実性の高い経営環境におけるミドルマネジャーの役割と能力開発に関する実証研究
Project/Area Number |
16K03857
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
馬 駿 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (00303206)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ミドル・マネジャー / 戦略策定・実行能力 / 業務管理能力 / 集団維持能力 / 人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度では、入手したデータを用いて、「ミドル・マネジャーの役割,能力と満足度との関係に関する実証分析」(『富大経済論集』第67巻第2号)を公刊しました。 そして、企業の協力を得て、従業員向けのアンケート調査を実施し、現在のそのアンケート調査のデータを解析しているところです。今年度内、論文を完成する予定です。この論文は、日本の大手物流企業のミドルマネジャーが身に付けた能力、とりわけ経営環境の不確実性が高い場合、ミドル・マネジャーが高いパフォーマンスを獲得するためには、業務管理能力や集団維持能力と比べて、戦略策定・実行能力のほうがより重要となるという仮説を検証しようとするものです。 さらに、新しいデータセット(働く1万人の就業・成長定年調査,2018)が入手したので、このデータを用いて、管理職の戦略策定能力と実行能力の形成について分析する予定です。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
(1)コロナ禍の影響で、聞き取り調査が予定通りできなかった。 (2)入手した「働く1万人の就業・成長定年調査(2018)」のデータ解析は予想とおりに進められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策について、 (1)企業内の従業員向けのアンケート調査の結果分析に基づいた論文を完成させ、年度内で投稿する。 (2)追加の聞き取り調査を実施し、その結果をまとめて論文を作成し、学会で報告する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響で、聞き取り調査と学会参加ができなかったため、今年度引き続き聞き取り調査を実施する予定であり、可能な場合、国内外の学会で報告する予定がある。
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