2019 Fiscal Year Annual Research Report
An explorative research on the characteristics and the start-up process of entrepreneurs as immigrants
Project/Area Number |
16K03904
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
東出 浩教 早稲田大学, 商学学術院(経営管理研究科), 教授 (50308243)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姜 理惠 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 准教授 (90570052)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 移民起業家 / アントレプレナーシップ / エフェクチュエーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度においては、これまでの研究期間を通じて、質的研究データの収集・検討を踏まえながら、修正を繰り返してきた移民起業家モデルの妥当性・信頼性の強化のため、日本人移民起業家に対する、フォーカス ・グループインタビューを実施し、モデルとの突き合わせを行なった。 具体的には、日本人でありながら、東南アジア諸国において拠点を置いた上で起業をした3人の移民起業家(Amegumi Inc.のFounder, CEO;DOCSAPPのGeneral Manager;Propre Pte. Ltd.のManaging Director, Founder)へのインタビューを実施し、起業の課程、モチベーション、成功に必要な要素などを聞き取り結果の取りまとめをしている。 成果として提示するモデルでは、これまでに蓄積した経験的データからの予測される通り、移民起業家のエフェクチュエーション・プロセスとコーゼイ ション・プロセスを対置させながらも、移民起業家の「ブリコラージュ」の程度は、発見された様々な変数(幼少時の体 験、シグナリングの程度、人口学的特徴、素材への執着、起業コンテクスト、等)に応じて可変することが中心的な命題となる事が確認された。また、個人のクリエイティビティの有力な源泉である内発的モチベーションの重要性、また内発的モチベーションと内省に裏打ちされたブリコラージュの重要性も浮き彫りとなってきている。 最終成果に関しては、2020年度のベンチャー学会全国大会にて発表予定、その後の論文掲載を、当面の目標として準備を進めている。
|