2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development BGM that enhances brand images
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16K03937
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
越川 靖子 目白大学, 経営学部, 准教授 (40550968)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | コマーシャル / タイアップ / 日本的音楽 / BGM / 戦略的使用 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本では幅広いジャンルの音楽がテレビコマーシャルや番組等に使用されている。そのため、どのような音楽が記憶に残りやすいのか、あるいは、印象に残りやすいのかを把握する必要がある。目白大学の学生(20歳前後)を対象に調査を行った結果から、複数回答のあった楽曲を分析することにした。その大半は、日本の曲であり日本語の歌詞がつくものであった。 はじめに日本語という言語音の特徴を捉える必要があると考え、目白大学の学生(20歳前後)を対象に調査を行った。この調査は欧米で行われている言語音の研究を基礎にして、メニュー名を用いて2回の調査を行った。メニュー名は内容物が名前に入っており、付与する言葉でイメージを作りやすいと考えた。その結果、味の好みもあるが、言語音のイメージと選好の差異を明確に示すことができたといえる。 次に、複数回答のあった楽曲を市販の楽譜を用いて、分析をした。音楽的特徴であるテンポ、転調、短調・長調、および、日本語的特徴である音の開きに注目をした。日本語は高低アクセントであることや外国語のように大きく強調をしない平板なイントネーションである。さらに1音符に1言語音がのる構成のことが多い。そのため、隣同士の音があまりにも開きすぎると日本語として不自然に聞こえてしまうことがある。よって、音楽でありながら日本語の言語音の影響を受けている。これらの要素を用いて、主成分分析を行った結果、4つの主成分に分類することができた。それぞれに特徴があり、若者が好むつまり現在の流行の特徴が分かるだけでなく、4主成分各々の効果的な使用場面およびタイアップでの選曲基準を導き出すことができた。今後は楽曲歌詞の言語音と音楽の関係も合わせたBGM調査を行いたい。 本年度は、2つの学会発表(海外)および2つの海外ジャーナル投稿・掲載を目標としたが、コロナウイルスの影響で断念せざるを得ないものもあった。
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