2018 Fiscal Year Research-status Report
国際会計基準審議会(IASB)の概念フレームワークの研究
Project/Area Number |
16K03989
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
岩崎 勇 九州大学, 経済学研究院, 教授 (80176536)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | IASB / IFRS / 概念フレームワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、国際会計基準審議会(IASB)が公表している国際財務報告基準(IFRS)に対する概念フレームワークについて研究すると同時に、わが国の実状に合った概念フレームワークを理論的に研究することを目的としている。このために、2016年度においては、国際会計研究学会のスタディー・グループの座長を務め、これを活用して『IFRSの概念フレームワークについてー最終報告書―』を公表している。また、日本会計研究学会、会計理論学会、九州経済学会において報告を行っている。そして、2017年度においては、国際会計研究学会でのスタディー・グループに引続き、日本会計史学会のスタディー・グループでの座長を務め、これを活用して、研究会を開くなど現在まで研究活動を続けている。学会報告としては、日本会計研究学会において「IASBの概念フレームワークについてー開示に関する取組みを中心としてー」を、財務会計研究学会においては「自動仕訳等のコンピュータ会計化に伴う複式簿記の変容についてー概念フレームワークとの関連においてー」を、九州経済学会において「Measurement Problems of the IASB's Conceptual Framework]を報告している。さらに、2018年度においては、日本会計史学会のスタディー・グループでの座長を務め、これを活用して、同学会での中間報告や研究会を開くなど現在まで研究活動を続けている。また、九州大学会計リサーチ・ワークショップを活用して、研究報告等を行っている。そして、学会報告としては、、日本会計研究学会九州部会において「IASBの概念フレームワークの計算の構造」を、国際会計研究学会にて「新たなIASB概念フレームワークについて―資本及び資本維持概念との関連において」を報告している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題を遂行するために、従来の国際会計研究学会でのスタディー・グループに続き、日本会計史学会のスタディー・グループでのスタディー・グループの座長を務め、これを活用して、研究会を開くなど現在研究活動を続けているところである。学会などの報告としては、九州大学会計リサーチ・ワークショップにて「自動仕訳等のコンピュータ会計化に伴う複式簿記の変容についてー資産負債アプローチとの関連においてー」を、日本会計研究学会九州部会において「IASBの概念フレームワークの計算の構造」を、国際会計研究学会にて「新たなIASB概念フレームワークについて―資本及び資本維持概念との関連において」を報告している。そして、これらの成果は、『財務会計研究』、『税経通信』、『九州経済学会年報』などに収録されている。また、『IASBの概念フレームワーク』の中で、「有用な財務情報の質的特性」と「資本及び資本維持の概念』についての論文が収録されている(2019年5月出版)。 このような状況の下において、ほぼ当初計画に沿った研究が進行中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
九州大学会計リサーチ・ワークショップを活用して報告を行うと共に、学会報告等を通して成果の報告と研究者とのディスカッションを通して、概念フレームワークの研究を深めていく予定である。また、日本会計史学会での概念フレームワークに関するスタディー・グループを引き続き活用して研究を深めていく予定である。さらに、現在日本会計研究学会に、IASB・FASBの概念フレームワークに関するスタディー・グループの設置(座長)を申請中であり、承認された時には、これを活用していく予定である。
|
Causes of Carryover |
本の購入などのための物品費の使用額が少なかったため本の購入などのために使用する予定である。
|
Research Products
(9 results)