2019 Fiscal Year Annual Research Report
A reconsideration on cross-cultural comparative method through vignettes anchoring
Project/Area Number |
16K04040
|
Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
宮野 勝 中央大学, 文学部, 教授 (30166186)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ヴィネット・アンカリング / 国際比較 / 日米比較 / 質問紙調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、2018年度に実施した質問紙調査の分析をさらに進めた。しかし日米の共同研究の時間調整が難しく、遂行が遅れている。 本研究は、ヴィネットA法の見直しを通じて「社会意識の国際比較の新技法を開発する」ことを目指しており、ヴィネット法についての新しい試みを織り込んでいる。少なくとも「ヴィネットA法についての研究を深める」ことにつながるであろう。またヴィネットA法を用い「政治的関心・信頼感などの社会意識を日米で調査して比較」し、「日米の社会意識の異同を従来以上に明確にする」ことを意図して分析中である。さらに「米国と日本という言語・文化が大きく異なる社会間での意識の国際比較を、両国の研究者が対等な関係で緊密に研究協力しよう」としている。 なお日本においてのみではあるが、2020年2月に補充調査を実施した。ヴィネットに関する試みのさらなる展開と、回答傾向の補正に関する新たな知見の確認のための調査である。このデータは2018年調査の補助として適宜用いる。 2018年秋調査について個別の分析結果はいくつか出てはいるが、まずは米国人協力者との共同での英語論文にまとめることを優先しているため、未発表である。2020年の5月初めまでに少なくとも最初の共同論文を完成させる予定で進めていたが、申請者が3月途中から大学の遠隔授業対応などに追われ、米国の研究協力者からの提案に対する回答ができない状態が続いている。現在、一本目の論文を早期にまとめて公表することを目指している。
|
Research Products
(3 results)